まほろ駅前狂騒曲

著者 :
  • 文藝春秋
4.15
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本棚登録 : 4064
感想 : 477
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163825809

感想・レビュー・書評

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  • 大団円は、よい

  • 三浦しをん氏の人気小説のシリーズ第三弾になります。

    是非、第一作、第二作を読んでから本書を読んでほしいです。
    シリーズの中で一番楽しく読むことができました。

    第一作、第二作を伏線として、謎だったことや中途半端な状況だったものが一応、完結します。
    最後は続編も可能な終わり方でしたので、今後にも期待です。

  • テンポよく楽しく読める内容。
    個性的な面々がお互いを思いやり、
    ハッピーエンドというところでしょうか。

  • シリーズ完結の巻。
    作品によっては、”各々の人生背景を抱えて、さてこれからどんな風に生きていくのでしょうか...”的に、ひと段落させてくれないものもあるが、この作品は大団円。
    ベタかも知れないが、やっぱり読後感が気持ち良いものだ。
    シリーズ全巻読み通して良かった。

  • この人の軽やかでユーモアにあふれつつも含蓄が深いエッセイはとても好きですが、小説は読むのに時間がかかってしまいます。
    『舟を編む』とは正反対と言ってもよいほど、奇天烈がキャラクターが跋扈するこのシリーズを読むのは3作目。

    これまで、サブキャラに振り回され系の主人公が唯一感情移入できる人物でしたが、話が進むにつれ、ストーリーに流されすぎになってきた気がして、今回は少し不自然さを感じました。(久しぶりにシリーズを読んだためかもしれませんが)
    加えて話のボリュームについていけず、後半はかなり流し読みしてしまいました。

    それでもこれまで謎だらけだったサブキャラ、行天の思わぬ過去がわかったため、スッキリ感はあります。
    どこを向いても強烈な個性の人物ばかりがひしめく作品。
    それを上手に共存させているところにリアリティが感じられ、作家の筆力を思います。

    考えてみれば、何でも屋というのは因果な商売で、依頼された仕事は「何でも」こなすのが当たり前。
    そのため、さまざまな面倒やごたごたの元となるやっかいな依頼が、彼の元に運び込まれます。
    人のいい人助け気質と、ことなかれ主義と、巻き込まれ属性を持つ主人公なので、引き受けては騒動に巻き込まれることに。
    行天が、頭の回転が速く、加えて何を考えているかわからず、さらになにをしでかすかもわからない人物というのが曲者です。
    主人公は、じっくり考えて動くタイプ。二人のテンポが違うため、これでは振り回されてしまうのも仕方がないでしょう。

    まほろシリーズはどうもこれで最終となりそうな内容。
    都会過ぎない都市の住みやすさと煩わしさがよく描かれていました。
    登場人物はそろいもそろって独特のキャラクターですが、基本、みんな気のいい人ばかり。
    最後は後味よくハッピーにまとめられていました。

  • 2017/5/5
    帰ってきてよかった~
    ホッとした。
    だって寂しいじゃない。
    しかもお隣で探偵ですってよ。
    いない間は多田の彼女の家にいたってなんだそれ。
    続きも楽しみです。

  • 映画見たいなー

  • 4.0 愛すべきまほろ市民。

  • 映画は公開時に矢も楯もたまらず観て、小説はようやく手に入れて読了。
    もちろん「便利軒」と「番外地」はそれぞれ読了、観賞済み。
    だから、まほろでの懐かしい面々との再会がまずは嬉しい。
    そして、平成の『傷だらけの天使』こと多田と行天のやさぐれ感に男心をくすくぐられる。
    こういうチンピラな生活に憧れるんだよなオトコってヤツはさ。
    本を読みながら呑む安酒と適当な肴の味も三割り美味い。
    表向きはお気楽でハチャメチャなドタバタストーリーなようでいて、底には脛に傷持つ男達の繊細で複雑な感情がこれ以上はないと思われる程に的確でビビッドに描き込まれている。
    しをんさん、さすがです。

  • ギョーテンに 振り回される タダさん!! 二人にかかれば どんな 難解事件でも 解決!?
    この 物語は ギョーテン中心に 回っているね♪

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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