小さな異邦人

著者 :
  • 文藝春秋
3.18
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本棚登録 : 413
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900308

感想・レビュー・書評

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  • このミス4位ということで読んでみました。
    ミステリの短編集です。多くに中年の恋愛などが絡まっています。妄想癖がある主人公が多いです。僕にはややこしい内容が多いですが、ミステリー好きにはフィットするのでしょうか?本のタイトルになっている小さな異邦人以外ははまりませんでした。小さな異邦人は、子供が頭良すぎるでしょ!ということ以外は、しっくりきて、また、そうか~って感じでした。

  • 初連城三紀彦作品なんだけど、上手い作家だなというのが第一印象。

    長年修行を積んできた熟練の職人の手による
    懐石料理のような無駄なく端正に仕上げられた作品群。

    美味しいんだけど、少量かつ薄味で物足りなさを感じつつ
    ふんわりとした後味を残しつつ、次々と運ばれる料理で、
    面白さというよりも、上手さが際立つ職人技を堪能するような短編集だった。

    ささやかな心理描写の描き方がさすがに上手い。

  • この人の本は初めて読んだ。このミスに入ってたから期待感が強すぎたか。表題作が一番面白く読めた。

  • 「何となく街角にたたずんでいた。」
    連城ブームがきている。面白い。
    短編だが、気に入ったのは「白雨」と表題作。語り手すら、信用できる証人なのかわからず、どんでん返しがまっている。人間のヒヤリとする部分も、よく描けている。

  • 小粒ながらも味わいのあるミステリー短編集。しかし表題作の「小さな異邦人」はイイ話風にまとめてあるが、これはそんなにイイ話じゃないだろう。作者も確信犯なんだろうなとは思うが、そう思えばどれも後味は苦め。

  • 読まなくても良かった。ただでさえ、短編ミステリ苦手なのに、好きじゃない展開ばかりだったし。

  • どれも後味が悪くなる短編集

  • うーん 深い

  • 短編集。
    地味ではあるが面白かった。心理的トリックというか行間を読むミステリで主人公の語りのため、つい感情移入してしまいオチに驚くパターンだった。
    表題作が印象深く、なるほどと納得のオチ。

  • 短編集。どれも凝った造りだったけど、(やはり表題作は白眉!)よく言えば上品、悪く言えば地味。ま、でも、これが「新本格」前、幻影城の作風だよね。

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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