ホリデー・イン

  • 文藝春秋 (2014年5月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784163900674

作品紹介・あらすじ

「初めまして、お父さん」。

元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが……荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。宅急便会社の仲間や、ホストクラブの経営者で女装のジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らをも巻き込んでの大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。2012年にはその後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、人気となっている「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集が本作『ホリデー・イン』である。

今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編が収録された。

01「ジャスミンの部屋」 …… クラブ経営者が拾った謎の中年男の正体は?

02「大東の彼女」 …… お気楽フリーターの大東の家族には実は重い過去があった

03「雪夜の朝」 …… 完璧すぎるホストの雪夜にだってムカつく相手はいるんだ!

04「ナナの好きなくちびる」 …… お嬢様ナナがクラブ・ジャスミンにはまった理由

05「前へ、進」 …… まだ見ぬ父を探し当てた小学生の進の目の前には――

06「ジャスミンの残像」 …… ヤンキーだった大和とジャスミンの出逢いの瞬間

どの作品も登場人物たちの過去の秘密を明かしつつ、ハートウォーミングな結末は読者を暖かな気持にしてくれる。『和菓子のアン』で大ブレイク中の坂木さんの、さらなる魅力を惹き出すお洒落な作品集だ。

感想・レビュー・書評

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  • 「ホリデー」シリーズのスピンオフです♪

    脇役達の短編6つ

    初めてヤマトに会いに来た息子目線の話は良かった〜♪
    ホストクラブ・オーナーのジャスミン♪
    愛すべきキャラでホント素敵(^ ^)
    「ジャスミンの残像」でヤマトへの気持ちが切なくて更に好きになった。

    その後を読みたいです!
    また書いて欲しいなぁ_φ(・_・

  • ホリデーシリーズ、続編かと思いきやちゃうやん!!スピンオフやーん!と、先を知りたかった勢いで本を前のめり気味に開いた私、ガックシ。
    しかし面白かった!
    それぞれの登場人物たちの違った角度からのスポットライトの当て方で物語の奥行が広がった感じ。
    後書きがまたじーんときたりもしたなぁ。
    ホリデーシリーズ、本編の続編って出ないのかなぁ…出て欲しい。

  • 本編を読んだ直後から読み出したが、期待しすぎてしまったか。短編ということもあってもっともっと掘り下げてほしくて、いいところで終わってしまったかな。脇役陣たちの本音が垣間見えのは最高であったけれど。

  • シリーズ三作目で、本編の前日譚のスピンオフという感じ。
    ワーキング・ホリデーとホリデー・インを呼んだのが結構前だったので思い出しながら呼んだ。

    ジャスミンさんの懐の深さが凄い。
    会ってみたくなる。

  • いつもはヤマト視点だが、今回はヤマト以外の人たちの視点で書かれてる。
    ナナの話とジャスミンの話が好き。

    すごーくスラスラ読めた。
    あー、新しいシリーズが出てくれればいいのに〜〜〜

  • ホリデーシリーズスピンオフ
    進くんがどんな想いで会いにきたのか読んだら泣いちゃったね。泣いちゃったよ。
    地面。つま先。地面。つま先。
    前に出せば前に進む。
    ジャスミンもほんとにステキだなぁ。

  •  『ワーキング・ホリデー』、『ウィンター・ホリデー』と続くシリーズのスピンオフ短編集である。各編の語り部は、いずれも大和以外の登場人物たちである。

     01「ジャスミンの部屋」。ホストクラブの経営者にしておかま(蔑称かもしれませんが、本文中で用いているのでご容赦を)のジャスミン。ある日、冴えない中年男性を部屋に引き入れた。色々な困難と戦ってきたであろうジャスミン。さすが人間が磨かれている。

     02「大東の彼女」。一見軽薄そうな大和の後輩だが、知られざる事情があった。アルバイトの身分なりに考えるところはある。おそらく、彼に変化のきっかけを与えた大和は知らない。どれほど慕われているのか。この職場なら、長続きしそうだ。

     03「雪夜の朝」。ある意味、ジャスミン以上に謎めいた雪夜という人物。思い返せば、彼が自分をさらけ出したシーンはない。自身を淡々と分析する最強ホストにも、苦悩がある。彼がジャスミンの店を巣立つ日は来るのだろうか。

     04「ナナの好きなくちびる」。雪夜の指名客ナナの少女時代。現実にもよく聞くエピソードかと思いきや、状況ははるかに複雑だった…。自分の感覚では怖さを感じた。十代らしい潔癖さは諸刃の剣でもある。話を聞いているのはあの彼ですね。

     05「前へ、進む」。タイトルからほぼ想像できると思うが、父が存在することを知った進が、大和に会うまでの物語。シリーズのプロローグ的1編。知ってしまった以上、もう後戻りはできない。進の決意の重さを、初めて知った。

     06「ジャスミンの残像」。こちらもプロローグ的1編。大和とジャスミンの出会いを描いている。ジャスミンに拾われた大和は、ホストのいろはを叩き込まれる。真っ直ぐなだけが取り柄の大和。進が現れたことで、2人の関係も区切りを迎えることになる。

     あくまでファンサービスのような作品集である。気楽に読むべし。全く知らなかったが、あとがきによると、『ワーキング・ホリデー』は映画化されていた。そこで知ったジャスミンのキャスティングが、最大の衝撃かもしれない。えええっ!!!

  • はあ、切ねえ。
    好きになった人が子持ちだったりすると切ないね。
    子供がいる、って先に知っていたらまた違ったんでしょうけど。

    読みやすくてあっという間に読んだ割りには、登場人物の繋がりがいまいち分からない。
    冒頭のお話は、進むのお父さんではなかったんか?
    合間に挟んだ楽観主義君は、ホストのだれか?
    これ、シリーズもののスピンオフ作品らしいですね。知らずに読んだから、いまいち分からなかったのかあ。

  • スピンオフと知らずに読んでしまい、残念。
    本編も読みたい。

  • 「ジャスミンの部屋」
    ちぐはぐな男。
    嘘を口にするのは勝手だが、もう少しバレにくい答えを選べばいいのにな。

    「大東の彼女」
    不慮の事故で。
    偶然が重なったとはいえ、亡くなった家族の事だけ思えないのは辛いだろ。

    「雪夜の朝」
    お客様のため。
    仕事だからと割り切れるのはいいが、オフの時に出会ったら最悪だろうな。

    「ナナの好きなくちびる」
    似た者同士が。
    お互いのことを想う気持ちが強すぎて、依存関係に近い状態だったのかも。

    「前へ、進」
    答えを知って。
    選択肢は本人にあるとしても、心に傷を負って帰ってこないか不安だろう。

    「ジャスミンの残像」
    バカ丸出しな。
    あのまま放っておいたら、また何かやらかして警察を呼ばれていただろう。

  • 連作短編集。

    登場人物の人間関係がよくわからないし、どの作品も結末が曖昧…

    と思ってたら、最後にあとがきを読んだら、シリーズ物の作品の番外編だった。

    本編を読んでいたら人間関係も結末の意味もわかって、もっと面白かったかもしれない。でも、わからないまま読んでいても、それが却って不思議な余韻が残るような、素敵な作品でした。読み進めるうちに人間関係もちょっとずつわかってくるので、最後の方はウルっとしてしまう場面もあった。

    順番が逆になってしまったけど、答え合わせの意味も込めて、本編を読んでみたい、

  • ジャスミンさん…好きだ

  • 登場人物のバッググラウンド
    良き

  • ホリデーシリーズの本、久しぶりに読んだから
    内容がほぼ抜けてたけど、読んでたら
    段々と思い出してきて面白かった!
    ジャスミンのこと、大和のこと、進のこと…
    色んな視点で書かれててすごく面白かった☆

  • 主人公が変わっても、ホリデーシリーズらしいスピンオフ。わかりやすくて食事が美味しそう。こちらまで腹が減った。率直に好き。★5

  • ジャスミンが素敵。ホストクラブをやって居る時々出会いとか、事故の時、たまたまの出会いで、じいちゃんの世話、子供、お兄さん、を拾って来るそれがジャスミンだ。

  • スピンオフで短編ということで期待せず読んだけど、坂木司のフワッと優しいところが良くでていて、とても良かった。本編読んでないと楽しめないから、素敵なオマケを頂いた感じですね。
    本編の続きも読みたいです。

  • 他の人の考え方、感情や魅力を改めて深く知れた話が多くどうやって今の関係性になったかといった背景も面白かった。

  • ジャスミンで始まり、ジャスミンで終わる(笑)ホリデーシリーズのスピンオフです。あとがきで知ったのですが、第1弾のワーキングホリデーは映像化され、ジャスミンは、ガレッジのゴリ、ヤマトはAKIRAだったようですが、ちと本の印象とは違うなぁ〜っと。ただ雪夜の綾野剛はピッタリ(笑)
    それぞれのバックグラウンドわかる一冊でした。ワーキングとウィンターも読んでみよ(^^)

  • ジャスミンいい女すぎる!!

    前作前々作にまつわる短編集
    ジャスミンがもっと好きになったー
    雪夜はちょっと幼稚なのかな?
    雪夜の話しがもっと読みたいなぁ

    愛される馬鹿ってズルいよね
    生まれもった天性のものだから身につけようがないし
    何しようと愛されるから全部がなんとかなるんだもん
    ズルいよ
    大和みたいな男に生まれたかったな

    • aida0723さん
      どうせ馬鹿なら、愛される馬鹿がいいですよね。
      どうせ馬鹿なら、愛される馬鹿がいいですよね。
      2016/12/23
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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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