十二人の死にたい子どもたち

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1931
感想 : 298
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905419

感想・レビュー・書評

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  • 冲方丁作品は初めてでした。
    映画化されてると知り 手にしたものの 正直 自分には合わない…。
    ずっと話し合いが続き 特に刺激とかなく 物語の盛り上がり的なのがなく 淡々と読み進み 終わった感じ。
    期待し過ぎたかなぁ…。

    映画化されたものは一応 見るつもりです。

  • 正直に言うと「頑張って」読み終えた本でした。
    登場人物も多く、病院内の構造も多くて複雑でどこに誰がいたのか考えながら読むのが苦痛でした。ミステリは大好きですが、真相について考える楽しさより誰が誰でどの背景かを考えるのが大変。それぞれの自殺に対する動機も釈然としない感じだし、私には合いませんでした。

  • 結末が気になり一気に読みました。
    本で読むより映画を見た方が分かりやすいと思います。

  • 頑張って読み終わった、という感想。
    冒頭はサスペンスみたいで気味が悪く、子供たちが殺しあうホラー系か…?とかまえたけど、全然違った。

    自殺したがっている子供たち12人が病院の廃墟に集まるが、13人目の子供の存在によって雰囲気が変わっていく。

    登場人物が多い分会話量も多く、いらない描写も結構あって、読むのに疲れてきた中盤から飛ばし飛ばし拾い読みした。
    登場人物が中・高生だからか感情移入もできず、とにかく謎をはっきりさせたいためだけに頑張って読んだ。

    途中で気づいた通り(タイトルでなんとなくわかっちゃう)自殺計画は中止され、みんな晴れ晴れとした表情で会場を後にした。

    読んでよかった!とは思わなかったけど、読後感は不思議と爽やかだった。

  • 前半半分暇すぎた。最後はライアーゲームみたいだと思った。

  • 前半はワクワクしたのだけれど、後半はもうわけがわからなくなってしまった。読み手の問題なのでしょうか?結局よくわからなかっけど、答えあわせのように再読する気にもならず。

  • んー。
    設定は良いんだけど、
    会話とか諸々が浅いかんじ。

  • 2019年03月03日読了。

  • すごく内容が濃くて、流れている時間はたった数時間なのですが、頭がフル回転でした。まず12人それぞれを頭の中にインプットすること、そして舞台となった建物の内装をある程度イメージ出来ることは、この物語をより楽しむためには重要だったと、途中で気づきました(なんとなくで読んでて、頭がごちゃごちゃに…)。
    各章がそれぞれの人物の目線で書かれていて、探り合いと観察と言葉として発せられない心情がとても丁寧に書かれている。それぞれのキャラクターが個性が強くて、どの人物にも非常に興味を惹かれる。
    死ぬことを目的として集まった12人が、生と死について話し合う。全員一致、自分の意思で決めるというルール。全ては意図された設定なのだけれど、そこでどんな議論が繰り広げられ、どんな決定が下されるかは未知である。死にたいと思い至るまでのその人の人生、そこから導かれた世の中に対するものの見方に耳を傾け、その上で自分はどう考えるかということを言葉にして伝えること。死にたいという人を止める権利が他人にあるのか。死ぬことはその人の権利なのか。…まだまだ考えさせられている。

    ★2つにしたのは、私にとって理解がやや難解で消化しきれない部分があったこと、それ故にか同じところを繰り返し歩いているような"くどさ"を感じることがあったことによるものです。
    あとがきの冲方先生の言葉に感銘を受けました。

  • 文章自体は悪くなかった。ただ、内容的に好きではなかった。
    死にたいと言って、死ぬために集まってきたのに、アンリの発言にあれほど反発するのは理解できない。死にたいならば、むしろ共感するはずだし、たとえ全員ではなくても、何人かは共感するはずだ。それなのに、誰もかれもが嫌悪感を示すとは。私はそこに同調圧力を感じた。だから、これはハッピーエンドを装っているけれども、より一層のバッドエンドだと思う。
    結局は、死にたいと言いつつも、生きたいということだったのだろうか。本当に死にたかったのは、アンリだけだったのだろうか。生きたいならば、死にたいなんて言わなければいい。それなのに、死にたいと言って、誰かが引き止めてくれるのを、同情してくれるのを待っているのだ。なんと馬鹿げたことだろう。
    だから私は、サトシの開く集いが、いつか本当に実行されることを望んでいる。

著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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