- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163910000
感想・レビュー・書評
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https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1241300詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
圧倒的な好奇心が成せる天才の技。ただ、近しいことは先人や同時代の人も考えており、歴史はつながっている、ということと、融合しあって創発されていくもので、1からすべてを創ったわけではないことが学び
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圧倒的好奇心で広範な知識を得ること、そしてそれを幅広く活用することは本当に見習いたい。レオナルド、ステキな人だと思った。最後の晩餐、モナリザはこの本を読んだ後は見方が変わる。伝記の面白さをあらためて知ることができて嬉しい
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2020.06―読了
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上下巻通読。ダ・ヴィンチへの関心より、ジョブズ評伝を書いた人の作品という理由で読んだが、期待をまったく裏切らない内容。ダ・ヴィンチという有名人(の魅力)を自分はいかに知らなかったか気付かせてもくれる。彼の作品や事績の分析や評価は勿論、その基礎となった自筆ノートを本編の軸としているのが特徴。ダ・ヴィンチの発想や声や感情が直接伝わってくるのと、その圧倒的な奥深さと範囲とボリュームに読者が存分に浸れるのは、橋渡し役である著者の力量の賜物(またこの自筆ノートの全邦訳版があるなら是非見てみたい)。天賦の才能を高みに押し上げたのは、無尽蔵の好奇心と、緻密極まりない観察力で、絵画にも解剖にも力を発揮した手技(実技)と集中力がそれを支えたと思しい。本書で何度も指摘されるように、物事を完成までこぎつける執着心は欠けていたが、その分多方面へ視点が行き渡ったり、未完成ゆえに後の改善の余地を常に残したとも言え、根気の無さも善し悪しなのだろう。巨人ダ・ヴィンチを語る上で決定的と感じたのは紙の存在で、この手軽な記録媒体が存在しない又は高価な時代に彼が生まれていれば、湧き出る思索やアイデアを書き留め、それを反芻することも発展させることも適わず、後世の我々がその凄さを知ることすら出来なかった。彼が大変な才人だった事は確かだが、人類史にはそれに比する知られざる大天才が過去何人も居たに違いない。本作品と関係なく惜しまれるのが、原書と異なり、表紙をモナリザにした為、「ダ・ヴィンチコード」と見分けがつきにくい事。クオリティの高い本書が亜流扱いされかねず(自分は最初そう思った)、出版社の大きなミス。
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他に読みたい本がたくさんあってずいぶん間が空いてしまったけど、やっと読了した伝記の下巻。
レオナルド・ダ・ヴィンチの名を不朽のものにした代表作「最後の晩餐」と「モナリザ」の製作工程と魅力、なお残る謎について述べられていて、上巻より興味深かった。
最終章の第33章は余分だと思うが、歴史に残る天才でありながらどこか親しみを感じさせるレオナルドへの、著者の情熱と共感は伝わってきた。 -
レオナルドの伝記決定版とされるが、確かに手記をもとに彼のあらゆる研究、特に水の力学、人体解剖、光学、兵器、などが彼のフィレンツェ、ミラノ、ローマ、フランスといった各パトロンに使えるきっかけとなり、その総合がモナリザにつながったとしており、発散的な研究が一つの天才によってまとめられていった形跡を示すものとしている。が、後出しな感じがして当時からマエストロではあったし、解剖はその時代の200年先も行っていたが、本当に意味のある天才なのかは、実際に世に出したアウトプットが少ないし、弟子も大成した者がいないことから評価は分かれるだろう。
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おもしろかったです。名前も作品も知っていたけど、こんなに生き方をしていたとは知らなかった。絵画も科学も医学も生物学も地形学も芸能も、ジャンルなんて関係なく、興味、関心のまま問い続け、観察し続け、教わり、協働する。それが彼の作品となってあらわれる。本当にすごい人。筆者も書いていますが、天才だからですませず、真似できる部分は真似したいです。そうしたら、世界の見方が変わっておもしろくなりそう。
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ダビンチの全てがここにある。