自虐指向と破滅願望 不幸になりたがる人たち (文春新書 113)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166601134

感想・レビュー・書評

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  • 評論?かなあ。こういうテーマはけっこう好きなんだけど、この先生えらい毒舌だな。なだいなだなんかに比べると、患者にずいぶんシンクロしてる気がする。だから妙な不安感とか不愉快さがあるんだろうけど。精神医学は奥が深い。

  • 幸福(普通とか標準の意味で)に生きることができない人もけっこういるとおもいます。他人に自慢するものが不幸しかないどん底に垣間みる人の心。

  • あくまでも事例紹介。

  • 面白い。

  • タナトス。若干浅いなぁとも思いましたが、最近の若者が分かります。

  • 色んな人と楽しく人生を過ごしていくための参考書。入門編。<br>
    的に使えるかどうかはともかく、<br>
    面白かった。<br>わりと。<br>
    異議、違和感を唱えたいポイントは沢山あれど。

  • この本には世間にまぎれこんでしまったちょっと「グロテスク」な感覚、あるいはそれをもった人についての著者の考えが例を引いて述べられていて、いろいろな点でたいへん興味深かったです。扱う範囲はたぶん狂気とか精神病なんだけど、著者の書き方からまったく病的なものと境界にあるものとの見極めをだいぶ丁寧にやっているような印象を受けるので、けっこう説得力があるのですよ。個人的には文学への言説―「月並みなドラマチックなものがもたらす『判りやすさ』」が、グロテスクへの傾向がしばしば面倒くささとか呆気なさによるものと説明した上で、読者と作者の馴れ合いだという指摘に、はっとしました。それで「自虐指向と破滅願望」というサブタイトルが適切なのかというと、ちょっと迷ってしまう。

  • これは選択する方向性が誤っているのではないか、というような事例が載っている。それによって不幸な道を歩んでしまうと言う…。人間の思考の繋ぎ方によってはこのような自虐試行や破滅願望というやっかいな行動選択をしてしまうのであろう。その思考の解釈に惹かれたが、思ったよりも詳細ではなかった。

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  • 春日武彦の不幸になりたがる人たちを読みました。精神科医から見た不幸になりたがる人たちの分析です。二十歳頃に心理学に凝っていたころに読んだエーリッヒ・フロムの自由からの逃走で解説されていたものと通じる自己破壊の性向をわかりやすく説明しています。不幸な状態から抜け出すことが必要だとわかっていても日常を変えるのが億劫で、結果として不幸な状態のままとどまってしまう、という人が意外と多いという指摘はついうなずいてしまいます。

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著者プロフィール

1951年生まれ。産婦人科医を経て精神科医に。現在も臨床に携わりながら執筆活動を続ける。

「2021年 『鬱屈精神科医、怪物人間とひきこもる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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