- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166606573
感想・レビュー・書評
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様々なブログからの視点で最近ネット上で起こった事柄を見たもの。自分には縁遠い社会学にも触れている為、興味深かった。巻末のブログリストはネット空間で起こっていることを知る為の今後の参考にしたい。
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ネット業界の分析の第一人者の筆者が、昨今の(といっても2011年頃)のブログを中心とするネット界隈の論壇を分析した一冊。
内容は可もなく不可もなしですが、参考にはなりました。 -
「ブログ論壇の誕生」というタイトルだが、内容は「ロストジェネレーションと格差社会」とでもいうべき内容。
かつては発言の機会もなかった一般層がブログをはじめとしたネットを使った発言が可能となり、その中核が1970年代生まれの「ロストジェネレーション」だ、というお話。
同じネットを活用する若い世代といっても、実はケータイ育ちのゆとり世代とインターネット黎明期にネットに出会ったロストジェネレーションではイデオロギーも問題意識も全然違う、ということをよく理解しないとブログ論壇(というかネット論壇)は理解できないだろう。 -
①団塊世代 : マスメディア、ステレオタイプな勧善懲悪、一部の”
エリート”
②ロストジェネレーション: ブログ、参加者自由、被害者意識、理性的、高情
報密度
③ゆとり世代 : 携帯電話、ニコニコ動画、感情的、比較的低情報
密度
①と②の世代間抗争がそれぞれの主軸のメディアで行われてきた。②のメディアが①への攻勢をかけてきたかに見えたが、最近になり商業的なブログがノイズとして②の勢いにも陰りが見え始めてきたように見える。③携帯電話での世代が増え、もともと日記の好きな民族であった日本人がこのメディアの活用し始めてきている。
再度②が社会の中心としての自覚をもち、ディベート能力を磨き、それら議論が衆愚化を防ぐ何かを構築できれば、ブログの世界は復活する。 -
前著『Google』以来、文春新書お抱えの佐々木氏の新刊。
毎日WaiWai事件などのマスメディア批判を中心に、ブログ論壇の今を示す。
ネットびいきの感は否めないが良書。巻末のアルファブロガーリストも便利。 -
インターネットが普及して、誰でも自由に言いたいことができる巨大な言論空間(ブログ論壇)が出来つつあり、従来、マスメディアとアカデミズム、有識者たちによって構成されてきた日本の言語空間に、強いインパクトを与えつつある。いわく、
「ブログ論壇はマスコミを揺さぶる」
「ブログ論壇は政治を動かす」
などなど。
また「硫化水素自殺がネットで広まっている」というネット非難があったが、流布させているのはマスコミではないかというのもあって、本当にその通りじゃないかと思う。
ただ聞き慣れない用語がたくさんあって、
「トリアージ」(これはちゃんと説明があったが)、「ブロゴスフィア」「ホーボー」など、もう少し説明が欲しかった。
それにしても、トラックバックスパムや、SEO対策だけのために自動生成されるブログ、、、困ったもんですね。
(2008/10/30)
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総選挙がささやかれる前の時点での報道媒体としてのwebの可能性を述べる。ネット報道は中庸が難しい。