- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166612796
感想・レビュー・書評
-
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」本書内でも紹介されているビスマルクの箴言だが、読み進めるほどに、今日の周りの状況を見ているとまさにそうだなと思わざるを得ないと感じた。
教訓的なことは別にしても、このような視点で歴史を見返すというのは読み物としてもなかなか面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の感染症を歴史とともに振り返り、これからの「新しい時代」をどう生きていくべきか提案した本。
小難しい話だけど興味深いエピソードが読みやすい文章で書かれており、どんどんページをすすめてくれた。
他社なのに、やたら『感染症の世界史』のことが出てくると思ったら、義理の伯父さんだそうで。純粋にビックリでした(笑)。
感染症というものが、どれだけ恐ろしいもので、それなのに歴史から教訓を学んでいないのか……現代社会と近代社会を完全に同一視してはいけないが、もうちょっとうまいことできないのかな~、と思ってしまった(皆わかっていることだけど、とりあえず、さっさとオリンピック中止を決定すべき)。
新型コロナがもう少し落ち着いた時、また磯田先生の見解を伺いたいものです。
そして、磯田先生の恩師である速水先生の『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』が、とっても読みたくなったので、ぜひ手にとってみよう。 -
先程読み終えた。
はじめは教訓くさかったが、読みすすめるうちに、こういうアプローチ・切り口もあるのか、と関心。
文は読みやすく、出典も確かなので、過去に日本は疫病に対してどのような対処をしてきたのかの知識をえることができる。
良書。 -
資料ID:98201342
請求記号:081||B||1279
配置場所:工枚特集③
(※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)
☆特集展示「アフターコロナ・ウィズコロナ」☆
新型コロナウィルス感染症への対策や、コロナ禍後の展望について、免疫学・経済学・人類史・IT業界などの注目すべき分野から、知見を得られる本を集めました。 -
はじめに
第一章 人類史上最大の脅威
第二章 日本史の中の感染症
第三章 江戸のパンデミックを読み解く
第四章 はしかが歴史を動かした
第五章 感染の波は何度も襲来する
第六章 患者史のすすめ
第七章 皇室も宰相も襲われた
第八章 文学者たちのスぺイン風邪
第九章 歴史人口学は「命」の学問 -
古文書を見かけると際限なく追っかける磯田さんだけあって、史料を例示しながらの説明は説得力があります。現在進行形のCOVID-19に対する指摘は同じものが繰り返し出てきますが、元々雑誌に連載していたものを集めたものなので仕方ないかと。あと、最終章は、磯田さんの原点を見るようで、個人的にはここが一番面白かったです。
-
患者史というのは、まさにブログやツイッターだと思うのだけど、そういう個人の記録が未来のためになるのであれば素晴らしい
-
天然痘や麻疹、スペイン風邪など、ワクチンもなかった時代に日本人はどのように感染症に対応してきたのか。感染症はどのようにして広まり、終息したのか。患者はどこで感染したのか。学者による研究や当時の人々の日記などから考察する。特に大正時代のスペイン風邪は、現代のコロナウィルスと似たところもあって興味深い。
2020年9月発行で、コロナ第1波が落ち着いたあたりに執筆されたようだ。その後だいたい予想されている通りの展開になっている。
非常事態宣言下で自粛中、タイムリーな読書だった。今のコロナウィルスのパンデミックは、歴史にどういう影響を与えるんだろうか。 -
2021年1月23日読了。
「自由か管理か」、「第一系列」に属する中国、インドが台頭する中、「第2系列」の欧米、日本をどうバージョンアップさせるのか。 -
過去の感染症からコロナとどう向き合うか、どう防御するかを読み解いています。
今のような科学がなくとも、隔離だったりゾーニングをしているところがすごいなぁと思いました。
そして領主は懐が深いというか、領民に対して手厚く保護していました。
上杉鷹山はその中でも素晴らしい施策をした方だったんですね。
どこかの国の首相も、お読みになったそうですから、ぜひ良い所を真似していただければ良いのですが。
過去から学ぶ大切さ、とは言ってもこのように本にして説明して頂けたのは良かったです。