- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167124014
感想・レビュー・書評
-
〈われわれの肉体的行動は、男である以上戦いなしにはあり得ない〉
三島由紀夫が全力でエッセイ書いたらこうなった。マッチョすぎる。心臓に毛が生えてる。
Ⅰ 行動学入門
Ⅱ おわりの美学
Ⅲ 革命哲学としての陽明学
正直Ⅲは難しくて分からなかった。出直します。
Ⅱ おわりの美学 が傑作で、結婚、見合い、流行、仕事をバッサバッサと終わらせまくります。
童貞学校ってなんだよ……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書のおわり。
-
三島氏の文章は毎度のこと読みにくいんですけれども、これは著者があとがきにも述べていたように「軽い読み物」に分類される著作だと思います! ですので、割かし読みやすかったです…内容もあんまし色あせているとは思いませんでしたし、現代にも通用すると思います!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、そんなわけでこのエッセイが書かれた時代よりさらに「頭でっかち」になっていると思われる現代にこの書物は打ってつけなんじゃないでしょうか…
ま、あらゆる情報で頭ん中を埋め尽くして身動き取れない…みたいなことにならないように、何事も行動が肝心ということで…さよなラーメン。
ヽ(・ω・)/ズコー -
I 行動学入門、II おわりの美学、III 革命哲学としての陽明学
の3部構成。
気軽に読めるIIに対し、晩年の三島由紀夫の政治色の濃さが滲み出る。
当時の時代背景を飛び越え、その先見性たるや作者が当時憂いていた通りに現在の日本がなってしまっていると思えてならない。あとがきが昭和45年となっており、かの三島事件の直前に書かれたもの。
頭脳明晰であるが故、他の人には分からない将来についていろんなものが鋭く見えてしまう分、その憂い、危機感が大きかったんだろうと思う。もう少し三島由紀夫を勉強してみたい。 -
革命哲学としての陽明学は難しかったが、調べながら読んだらとても奥深く、三島の真意が汲み取れる部分が多分に有った。
終わりの美学は読みやすく面白い -
三島由紀夫が最後に行った「行動」の裏にある思想が三島由紀夫自身の3つのエッセイによって描かれています。
3つの内の「革命哲学としての陽明学」は難解な内容でしたが、陽明学とはどのようなものなのかなんとなく知ることが出来ました。 -
これは三島の中でも名著だと思う。小説での三島がとっつきにくい人にはオススメ。人が行動を起こすまでの思考や目的意識、そのあり方を鋭い視点と多彩な表現を駆使して書かれている。