新装版 よろずや平四郎活人剣 (上) (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-36)
- 文藝春秋 (2003年12月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167192365
作品紹介・あらすじ
神名平四郎。知行千石の旗本の子弟、しかし実質は、祝福されざる冷や飯食い、妾腹の子である。思い屈し、実家を出奔、裏店に棲みついたまではよいのだが、ただちに日々のたつきに窮してしまう。思案の揚句、やがて平四郎は奇妙な看板を掲げる。…喧嘩五十文、口論二十文、とりもどし物百文、よろずもめごと仲裁つかまつり候。
感想・レビュー・書評
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内容(「BOOK」データベースより)
神名平四郎。知行千石の旗本の子弟、しかし実質は、祝福されざる冷や飯食い、妾腹の子である。思い屈し、実家を出奔、裏店に棲みついたまではよいのだが、ただちに日々のたつきに窮してしまう。思案の揚句、やがて平四郎は奇妙な看板を掲げる。…喧嘩五十文、口論二十文、とりもどし物百文、よろずもめごと仲裁つかまつり候。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全2巻。
少しいい加減な旗本次男坊が、
もめごと仲裁屋として市井と交わる話。
これはいい。
久しぶりに好きな藤沢先生。
構成的には用心棒シリーズと似てる。
太い縦軸がありながら、
1話完結みたいな事件を解決してくかんじ。
もめごと仲裁っていう
少し世の中なめた仕事で市井と交わり、
家との関わりで政争にも巻き込まれる。
市井と武家の両世界が覗けて、
人情あり、チャンバラあり、夢があって恋がある。
盛りだくさんなのに煩雑な感じは無く、
むしろ息つく間も無く最後まで読ませる。
さらに主人公達がユーモラスで
ニヤニヤが止まらない。
愛すべき3人組。
これも用心棒シリーズぽい。
本当、自分の好きな藤沢節。
これはいい。
映画化とかされるのは暗い話が多いけど、
藤沢先生は明るい話が良い。
シリーズとしてもっと長く続けてほしかった。 -
町人と武士の関わり。主人公の平四郎に侍らしさを感じない。藤沢周平作品を読んでいるという感じがしない。
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すべての作品を読んだわけではないが、「よろずや平四郎活人剣」は、藤沢周平の円熟期を代表する傑作ではないかと思う。
緊迫感のあるきびきびした展開はいつもどおりだが、従来にまして、軽妙洒脱さが表にあらわれている。
その絶妙な緩み具合がよい。 -
面白い
逃げる浪人と一匹狼がとくに好き -
神名平四郎。知行千石の旗本の子弟、しかし実質は、祝福されざる冷や飯食い、妾腹の子である。思い屈し、実家を出奔、裏店に棲みついたまではよいのだが、ただちに日々のたつきに窮してしまう。思案の揚句、やがて平四郎は奇妙な看板を掲げる。…喧嘩五十文、口論二十文、とりもどし物百文、よろずもめごと仲裁つかまつり候。
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213 11 29 読了
平四郎、かっけー! -
義父からもらったシリーズ。
藤沢周平、いいですね。今まで読んでなかったのが悔やまれる。
主人公の、飄々とした感じ。達観してるわけじゃなく、泥臭いんだけど、なんかいいんだよね。