ゴールド・コースト 上 (文春文庫 テ 6-3)

  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167309312

感想・レビュー・書評

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  • 大金持ちの上流階級というだけでムカつく主人公。

  • テロリストとの闘いの方を先に読んだので、初めのほうは「なんじゃ、こりゃ!。」という感じでとまどいました。ワスプの日常生活ですもの、たいして面白くもない。そこで、131ペ-ジから読み始めたところうまく軌道に乗りました。(笑)
     まさに「読んでみなくちゃわからない。」面白さです。どこが?って言われてもねえ。

  • 会話が、エスニック、たとえばイタリア人を中心としたジョークに満ちている。現実の社会面で、差別を強制的に抑えられている憤懣が、アメリカ人にとっては、これでいくらかでも解消するのかもしれない。こうした状況を仮定して、そのなかで、登場人物に自分が言いたいことを言わせえる。これは、欲求不満の解消によい方法ではないか。

  • このゴールド・コーストはアメリカのNY州ロングアイランドの北海岸のこと。そこに住むワスプの一員である弁護士一家を中心とし、隣にマフィアのドンが引越してきてから世界は変わりだす。そして最後には悲劇が待ち受けているだろうとは誰も考えていなかった。ワスプの生活って大変そう〜。そりゃ、お金があれば何でもできるんだろうけれど、あたしにゃダメだ。(笑)機知とユーモアに満ちた傑作。

  • いやはや、デミル、貴方は上手い、上手過ぎる!!
    これぞ小説なのだと醍醐味をとことん味わわさせてくれました。最後の一文なんか、もうシビレまくりです!!
    これは正に俺が好きな締め括り方。俺が作家ならこう締め括る。哀しいラストに一縷の希望を託す、非常に美しい最後だ。だから最後の最後まで俺の心の隙間にピースがカチッと嵌ったのだ。

    ビヴァリーヒルズも足元に置く高級住宅地、ゴールド・コースト―オーストラリアのそれでなく、ニューヨークの郊外にある建国当時から住むヨーロッパの財閥が成した街―。ここに暮らすワスプ、弁護士ジョン・サッターと生粋の貴族の出である美しい妻スーザン。この一風変わったセックスを好む夫妻の隣り、豪邸アルハンブラに最後のマフィア、ベラローサが越してくる。
    好むと好まざるとに関わらず―いや正にこの場合は好まざるとに関わらず限定か?―隣人付合いをすることになるサッターだが、これがやがてこのマフィアのコロンビア麻薬王殺し容疑の弁護の役回りを演じることになり、また妻のスーザンとの破局、そして栄光のウォール街弁護士の肩書きの剥奪を招くことになるのだった。

    書きたい事は色々ある。ありすぎて取り留めがなくなるのでご容赦願いたい。
    まずベラローサの造詣。最初は映画『隣りのヒットマン』の影響のせいでブルース・ウィリスを当て嵌めていたのだが、上巻の最後の方から、やはりこれはデ・ニーロだと得心した。
    もう全く以って彼。ここで俄然、私の中で物語は映像と共に進み、読書に拍車がかかった。
    (下巻の感想に続く)

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