運命の人(二) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.73
  • (90)
  • (227)
  • (167)
  • (25)
  • (3)
本棚登録 : 1691
感想 : 104
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167556075

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 基本的に佐藤内閣のやり方(彼に限らずどの内閣もだが)に嫌悪感を抱くが、弓成の性格が悪いので、ざま~みろとも思ってしまう

    で、私は基本的に、こう云う灯りが見えない話は好きじゃないなあ・・・

    と云いながら、3巻へ続く

  • これまた、弁護団の構成がドラマとは異なる。
    それから、弓成と三木の関係性も微妙に・・・

  • 二巻からは展開がスピーディーで内容に引き込まれた。裁判の様子も非常に臨場感がある。

  • 「ただ小平外務大臣が申しますのは、安西さんには今、暫くこのままご忍耐をー」

  • いよいよ裁判が始まる。弓成の姿が痛々しい。プライドを傷つけられ、心休まる場所もなく裁判に臨む。妻・由里子は離婚を考え始める。事務官・三木はあまり登場しないが心神喪失状態?なのか。裁判での外務省の隠ぺい体質に驚いた。史実に照らせば証人達は偽証していることになるが、事実だとすればこれほど恐ろしいものはない。弓成は「虎の尾を踏んだ」と言っていたが事実を隠す国家との闘いに負けてほしくない。終盤で由里子のいとこに当たる人物が登場。流れがどう変わっていくか3巻が楽しみ。

  • 4巻にこそ,山崎豊子の想いが詰まっているのですね.
    この切替方はいいなぁと思いました.

    そもそも,史実的な面で山崎豊子を読むのが好きなので
    1-3巻でその部分をしっかり味わい,+で完全に巻を変えて
    4巻目で小説的な側面から沖縄問題を訴える.

    一つの作品でいい振り分けができていると思います.
    山崎作品にしては短くて簡潔だし.

    ドラマのほうあまり調子よくないみたいだけど,
    ディテールの再現性高くて僕はけっこう好きです.
    ただよほど読んでる人か,直前に読んだ人でないとわかんないですよね.

  • (感想は「運命の人(4)」のレビューに書いています)

  • (二)読了。外交問題とゆう難解な話題の為、分からない箇所はかなり読み飛ばしましたf^_^;。。。さて
    裁判で明らかになる男女関係、ドロドロの弓成キャップ、はたしてクロなの?シロなの? 「運命」とはなんなのか、次巻からいよいよ核心にせまる!

  • 「イギリスの慣例法にクリーンハンドの原則というのがある、人をせめるものは自分の手がきれいなければならない」弓成の手がきれいであったかどうか、弓成の取材方法が適切であったかどうか、一方国民の知る権利は、ニュースソースを明らかにしないという新聞記者のモラルは、女性問題、女性の人権問題。渦巻く問題はそれぞれの見方で拮抗し、身動きがとれなくなる。権力は一方的に報道を抑えこもうとし、三木が弓成を苦境に追い込んでゆく。加速感のある展開に夢中で読み進む。

  • 裁判に話が移る。いよいよ、対決の時が近づいたか?

全104件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

山崎豊子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×