壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167646035

感想・レビュー・書評

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  • 浅田次郎さんの本が好きで、読みました。
    歴史本とか苦手で、どうかなと思いましたが、読みやすく、最後は涙涙でした。

  • 吉村貫一郎が蔑まれながら生きて死んだ様に久々に嗚咽して下巻読み切った 彼や大野治郎衛や息子たちがどう生きたのか話の巧みさは何回読んでも嗚咽するんだろうなって また再読します

  • 多くの人に「この男だけは」と思わせた吉村貫一郎。そんな男の側にはやはり義に厚い人たちが。
    もうね、泣きっぱなしでした。最後の大野の手紙も。

  • なかなかの読み応えだったけど、魅せるなぁーって感じで飽きさせず続きも楽しみで読み進めたくなるけどじっくり読みたい、そんな作品。

    幕末が熱い。

  • これはもう。
    のどで精一杯涙を止めてたけどダメだった笑
    よすぎる

  • 泣いた!!
    泣きたい人おすすめです。(;-;)
    新撰組への 見方が変わった。

  • 下巻。

    五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない“まさか"が起こった―義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り"で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が見事に結実する壮大なクライマックス。(あらすじより引用)

    うーわーーーん(´;ω;`)
    なんてこと。なんてことなの。
    「死ぬな吉村」
    だし、
    「死ぬな嘉一郎」
    だし、
    なんで二人とも生きる道を選んでくれなかったんやー!病身で寝たきりのところを、帰還したと聞いて起きて迎えた母の気持ちを思うとね…つらすぎです。あたら若い命を。
    死に方を考えるのは、生き方を考えることだ。
    彼らはただ、義のために生きる、誠の武士だった…。

    たった一人で、切腹をした吉村貫一郎。
    そして家臣らからも惨いと思うような切腹を命じたのがかつての親友、大野次郎右衛門。
    普段料理なんて絶対にしない立場の次郎右衛門が握った握り飯。
    切腹のために渡した名刀。
    しかし握り飯にも刀にも手をつけず、なまくら刀で苦しんで亡くなった貫一郎に激しいショックを受ける。

    そして、斬首となる前、次郎右衛門が貫一郎の息子のために認めた、貫一郎への思いが迸る書状。。

    最初はなんて奴、次郎右衛門…酷すぎる…と思ったのに、二人の関係性や次郎右衛門の不自由な立場、脱藩のときの覚悟を知るにつれ、最後のシーンで胸がいっぱいになって涙が止まらない。
    さらには長男嘉一郎の無謀な出陣、そして大立ち回りからの最期…という出来事が続き、また涙。

    最後、のんびりした先生の「吉村貫一郎」が登場し、彼が父の愛してやまなかった南部盛岡の美しい地に踏み入れる。
    彼は父のことはをあまり知らない。でも父の生きたかったように民草のために生きている。
    ただ家族を守りたかった、父の思いが道を作っていた。

    いやもう、浅田次郎、天才じゃない??
    今更だけどほんま天才じゃない??
    まだまだ読んでないのがたくさんあるのよー!

    素晴らしいナレーションで物語を引っ張った平川正三さんにも拍手です。(最後の書状は、本では読みづらそうだったので、朗読してもらえて良かったー)

  • 最後まで南部侍の志に胸を打たれる作品でした。
    そして、きっと誰も思い付かなかったであろう新選組の描き方をここまで広げられる浅田氏の筆力に恐れ入りました。
    この読後感が残っている今年のうちに、絶対に東北地方を旅行してみよう。

  • 読み終えるのがもったいないと思うくらい、話に引き込まれていきました。通勤電車の中で読んでたので、涙が出そうになるのをこらえた事もありました。良い時代小説に出会えたと思います。

  • 武士がいた時代の本を読むといつも感じるが、短い人生の中で、若いうちから人として自立し精一杯生きていると感じる。
    まあ、小説の題材だからと言う部分はあるだろうけど、自分の人生との差が…笑

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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