- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167667047
感想・レビュー・書評
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“ 素晴らしい人は死んでからも何かしらその精神の痕跡を遺すものだ。”
他の作品に比較して、時間が経った時にストーリーを少し忘れてしまいそうだと感じた。
けど、剥製のくだりや、命のつながりを感じて見ていたスピリチュアルな夢の景色は、忘れないくらい印象的だった。
今の私には少し、カチッとハマる感覚は無かったけれど、人生における何かしらの転機が訪れたらまた読んでみようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと重かったかなーー。
剥製と新しい命というコントラクトが目立つ -
ストーリー的には
恋愛小説でもあり
家族小説でもあり
友情もあり
けれどどれも当てはまらない
気がするのはなんでだろう。
それは多分、
妊婦独特の世界みたいなものがあって
その経験をした人にしかわからない
のかもしれないなぁ
もし、私が妊婦になることがあったら
そのとき改めて読んでみたい。 -
私のからだは私だけのものだ。その通りだと声を大にして言いたい。私のからだは私だけのものです。それは確かに確信をもっていえる。誰かに支配されるものではない。色々と考えさせられる。
要素小説だと思った。書くべき要素が散りばめられているんだけれども、それが物語として一本筋の通った形にはなっていないとおもう。書きたいことがぼこぼこ、ぼこぼこと出てくるかんじ。ああ、なんか朦朧としていたのかなあ、とか、長く作家をやっているとこうなってしまうのかなあ、とか、商業主義が彼女の才能を散らせたのかなあ、とか色々と考えてしまう。もとからよしもとばななの小説は要素が強い印象はありますが、これはほんとうになんだか物語という容器に入ったものではなかった。けれども、考えなきゃいけないものがいっぱいあった。 -
「そうやって許さなくちゃいけないことが増えていくのは、幸せなことだった。潔癖でかたくるしかった自分の人生がぐちゃぐちゃに壊れてどろどろに混じっていく、今度はその泥の中からはどんな蓮が咲くんだろう?」
以前はなんとなくフワフワした雰囲気で、世界観や、最後に必ずある救いや癒しな雰囲気が苦手な作家さんでした。たまたま何となく手に取り、この一文に出会って読むことを決めて読んだ20年ぶりくらいのばななさん本。 -
ウーム
当分ばななさんはいいかな…
一気に読みすぎました。
いいなと思う箇所もあるけれど、全体的には入り込めない。
読めないことはないけれど、やはり合わないのかなァ。
ばななさん作品は当分お休みします。
暫くしたら初期の話を読みたいです。またキッチンのような面白さに出会えたら… -
あとがきに違和感。
よしもとばななの代表作⁉はこれではない。 -
イルカをみるとなぜだかほっこり幸福な気分になる。
――恋愛はいつでも時間を奪う。必ず冷めるとわかっているのに、そのときは巻き込まれて気づかないうちに、いろいろなものを失ってしまうし、私のための時間が減ってしまう。まだ誰にもなにかを与えたいというほどには愛してるいないのに、私はまた私をひとところにしばりつける流れの中に入ってしまいそうになる。
よしもとばななさんらしい表現。決して甘すぎないものがたり。
最後は涙がでた -
ネガティブなこともまなまなしいことも一貫して爽やか。
頭で考えることが多くなってしまいがちだけど、『感じる』っていうのも大事なんだと思った。 -
やわらかい気持ちになれる本。
気分転換したい時に読むと癒されます。