空白の叫び 下 (文春文庫 ぬ 1-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167682064

感想・レビュー・書評

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  • ◆あらすじ◆

  • この人の作品はやたらと重たいですよね。
    テーマもそうだし内容も重たいし、
    でも、問題提起が多く含まれているので、
    考えさせられます。

    結局三者三様、誰一人として救われない感じでしたが、、、
    一番幸せだったのは神原だと思う。

    息ぐるしい世の中で、
    それでも生きていかなければいけないのは、しんどい。

    ☆☆☆★ ホシ3.5つ

  • 昔のKinKiとかのドラマっぽい雰囲気。
    予測できる破滅に向かっていくのが哀しい。
    それしか選択肢がなかったり、そうすることでしかリアリティが感じられなかったり、自分でも気付かない狂気に取り込まれていたり。
    どうしようもなく、もやもやというか、やきもきというか。
    女がほとんど馬鹿ばっかりなのもそれにまた拍車をかける。
    とにかく、何でこうなるかなぁ…としか言いようがない。

  • 上で想像していた展開とは違った。もっと地味に出所後の状況を追うのかと。

    色々とイベントがあったので、退屈はしなかった。

  • 上・中・下と読んでいくうちに、少しずつ嫌悪感みたいなものは薄らいでいったのですが、同じ年頃の息子を持つ親としては、複雑な心境になりましたね。
    人間の心の中には誰にでも闇ってあるものだし、それとどううまく付き合っていくのか模索していくものだと思う。
    ちょうど、このぐらいの年頃って、友達関係とか勉強とか家族関係とか、毎日クルクル状況が変わって、自分ひとりでは抱えきれなくなっちゃっていたなって思い出すと、少年達の叫びが痛ましかったです。

  • なんか中巻までけっこう劇薬的な内容で攻められてた感があったので下巻のクライマックスはいかにと思ってたが、若干予期できる内容で拍子抜けは否めないが面白い本だった。

  • 少年院を卒院してから、再び闇に落ちるまでを描いている。
    どんなに更生を願ったとしても社会がそうさせず、再び闇に落ちて行くしかないのかと思った。
    物語は思いもよらないラストを迎えるけど、描かれる孤独感が良かった。

  • 上:別の環境にいる14歳の3人の少年が殺人に至る経緯
    中:少年院での日々
    下:少年院を出てからの日々
    がかかれている。

    上中下とかなり長編で重いテーマであるけどすぐに読めた。
    3人の少年は14歳で殺害という大きな罪をおかしているが
    殺害に至る経緯が詳細にかかれている分
    こういうこともあるのかもしれないと思ってしまった。

    フィクションではあるが3人それぞれがインパクトが強く読んだ後、
    身近にも内に秘めた叫びを持っている少年少女が沢山いるのだろうと思い切なくなった。

  • 上・中・下巻読了。心の闇だなんて簡単な言葉なんだなと思った。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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