- Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167705916
作品紹介・あらすじ
廃品回収業から身を起こした李光頭はのし上がり、女好きが高じてついには「処女膜美人コンテスト」を開催する。一方公営工場を失職した兄・宋鋼は、豊胸クリーム行商人として辺境をさすらう。大絶賛された文革篇に続く開放経済篇は、金と欲望にまみれた現代中国を下品すぎる描写で活写し、顰蹙と議論を巻き起こした大問題作。
感想・レビュー・書評
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上下巻合わせて1000ページ超に、
汚さと下劣さ、猥雑さをばらまいた
文革から開放経済の中国40年は兄弟の物語。
なんかとり憑かれたように読ませる。
すげえな余華。
でもあんまり残らない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中国の本初めて読んだけどおもしろかった!
途中、予想したことが起こってしまったよ。 -
文学
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文革後
2016.10.3 日経新聞 -
読んでないけど、上巻で飽きたので売却!
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こんな不愉快な小説も珍しい。これ程の長編でずっと主人公たちを追ってきて、まじで死んでほしい、と思う程嫌いなことはそうそうない。でも小説としては面白い。面白いけど大嫌いで不快だ。不思議な作品だった。純文学だと言われると首を傾げてしまう。時代は動いているんだなあと思う。あつい。
近代中国の成長を内側から描いた作品。すごく下品。民度低いなあ、と辟易する反面、本当のことが語られている清々しさもある。嫌いだけどいい作品だと思うし、読み応えがあった。 -
余華さんのベストセラー小説の後半。
兄弟の生き様に一人の美女が絡み、そして、劉鎮の人たち、政府のエライさん、詐欺師などなど、たくさんの人達も絡んでくる。改革開放によって劇的に変動する価値観のなかで、兄と弟はどう生き、どう動き、どう悶えたのか。
一応共産主義の国、中国。しかし、この小説を読むと、日本よりももっと市場と思考と感情に忠実なのでは、と感じます。
ただ、この展開、下巻は上巻よりも好き嫌いが激しそう。「嫌悪感」すら抱く人がいるかもしれない。この本は、たとえ面白いと思っても、薦める対象は選ぶべきでしょうね。
最後で痛烈に感じたことがあるのですが、これを言うとネタバレになるので、やめておこう。 -
下らない中にとてつもないエネルギーが詰まっとるね