民王 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 652
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167728069

感想・レビュー・書評

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  • 一応最後まで読んだけど、ちょっとガッカリ。
    おちゃらけを否定するわけじゃないけど、そんな内容ならもう少し本のタイトルを考えてくれると良かった。


    この作者にはライトノベルは似合わない。

  • 爽快!読み終わった時、なんだか気持ちがスッキリしていました!

  • 民衆の王様である、総理大臣とその息子に起きた珍事件についての小説。
    おもしろかった。

    ある日、総理大臣武藤泰山と息子で大学生の武藤翔は、突然意識が入れ替わってしまう。

    国会答弁中の泰山と入れ替わってしまった翔は、官房長官たちにフォローされながらなんとか国会を閉廷したが、とても突然できるような職務ではない。

    パーティー中だった翔と入れ替わった泰山は、慌てて国会議事堂に向かう。

    官房長官と秘書に入れ替わってしまった現状を説明した二人は、それぞれの職務や大学生活をこなしていくが、総理大臣の翔は、言葉づかいや感じの読めなさを露呈し、支持率はどんどん下がっていく中、他にも親子で入れ替わってしまったある人物が登場する。

    官房長官のスキャンダルが週刊紙にスクープされ、絶体絶命の内閣となるが、翔の国会議員であれば失言かもしれないが、世間一般の本音で官房長官を守り、就職活動中だった泰山は、面接官とのやり取りで、ドラ息子とバカにしていた翔を見直すと共に、政治家になりたてだったころの熱い気持ちを思い出していく。

    池井戸作品2冊目の読了だったけど、一気に読めて政治の世界も垣間見れるような内容だった。
    次は何を読もう♪

  • 図書館で借りて読んだ。
    最初は入れ替わりと、それがテロリストの仕業っていうぶっ飛んだ設定に、半沢直樹シリーズや陸王のような現実味のある話とのギャップから、なんだかな~って感じだった。
    でも、読んでいるうちに引き込まれていってしまった。
    雪の影響で電車が途中停止したけど、この本のおかげで有意義な時間を過ごせたかな。

  • 最初に『たみおう』って読むんだと思うところから、SF?って感じで。作者の作品としては異例なのでは。メチャクチャ読みやすく一気読みでした。翔のキモっ!と思う描写が作者の作品にはよく出ますね、全然キモくないのに。
    ドラマを観てみようと思いました。個人的にはエリカが気になる…

  • 痛快フィクション小説です。テレビドラマとはまた違った雰囲気で楽しめます。

  • 最近の政治を風刺する内容に終始するかと思いきや、政治家とはこうあるべきということを教えてくれる一冊。ただ半沢シリーズのような、現実に忠実な感じはまるでない。池井戸潤はそこが持ち味だと思っていたけれど、この作品は少々ユーモアに富みすぎている。池井戸潤の違った一面に出会いたい人にはおすすめの一冊。



  • ある日、総理とドラ息子が入れ替わる政治エンタメ。
    漢字が読めない総理、酩酊状態で会見に臨む閣僚。後書きにあるように、麻生、鳩山を想起させるな。
    政治屋と政治家か。もう長らく政治屋の時代だな。民意を問うならば、諦めと無関心。
    池井戸氏らしい、人情味は健在。
    若き有権者は何を思うでしょう。

    危うく目頭が熱くなってしまった良い一冊でした。

  • 2018/1/13:総理大臣の父と息子が入れ替わってしまう。政治について知り、目の前の利益だけではなく、人々や日本の将来のために真剣に向き合っていかなければいけないと思った。

  • 池井戸さんにしては珍しく非現実的な設定且つ政治が舞台ですが、最終的には繋がり、読み終わったら気分爽快なのは流石です。要所要所笑えるので公共の交通機関の中で笑いをこらえるのに必死でした。

  • 総理大臣の父とその息子(就活中の大学生)がある日突然入れ替わったことで巻き起こるドタバタ劇。タッチは軽いけれど、最後には、”仕事で大切にするものは何か”を考えてくれる熱いテーマの本。

  • 風邪で寝込んでいるときに一気読み。
    きてれつな話かと思うところもあったが、息子に変わって入社面接にいっている場面や、息子が父親に変わって本音をぶつけているところなどおもしろかった。痛快なところはこの作者の持ち味発揮。

  • 面白かった!

    テンポよく読めて、終わり方も爽快で読後感も良いです。
    個人的には、公安の新田刑事がスゴ腕すぎて注目キャラでした。

  • 評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    夢かうつつか、新手のテロか? 総理と息子の非常事態が発生――。
    「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。
    総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ!

  • 95-11-7

  • ドラマを見て購入。
    いろんな人要素を思い出しつつ、楽しく読めました。

  • エンターテイメント小説
    漫才みたいに笑えるところあり、熱くさせられるところあり。
    細かいところなど、突っ込みどころもあるが気にせず読めるエンターテイメント感!

  • さらっと爽快
    人物描写や設定など安っぽいところも多いが、それがまたいいのかもしれない。単純に楽しめる。映画でやると良さそう。

  • 陰謀で親子が入れ替わる
    結果、ハチャメチャなこともあれば
    それぞれの性格が意外なはまり方をして
    上手く行くこともある

  • 日本の首相である父と大学生であるバカ息子とが脳波を入れ替えられるSF政治エンターテイメント。
    漫画っぽい設定ではあるが、だからこそ可能になる本音トークが小気味良い。
     入れ替わった体を借りて、腐敗した政治、癒着した企業、無能のマスコミをこき下ろす様はなんとも爽快。
    2017/09

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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