- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167763022
感想・レビュー・書評
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長いプロローグが終わった感じだ
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元々週刊誌に連載していた小説のようだが、とてもそうだとは感じられないほど、これほど長大な物語でありながら最初から結末まですべてデザインしてから書き出したとしか思えない。
この著者の作品は設定、プロット、ディテール、何をとってもいかにも映像化したくなるようなものばかりだが、しかし、「亡国のイージス」や「ローレライ」を観ても分かるように、とても2時間やそこらの尺に収まるようなスケールのお話ではない。
政治情勢の描写などもかなりのウェイトを占め、舞台そのものはどちらかというと男性読者向けに作られており、それを含め若干難解であったり非現実感を伴う展開もあるにはあるが、それにも拘らず極めて優れた筆運びと巧みな書き込み、リアルなキャラクターづけの力により、グイグイと読者を引っ張っていく。
一体どこまでリサーチしているんだろう? と驚愕するほどのディテールもものすごい。
ただ、最後の臨海副都心での戦闘シーンの細かい描写はちょっとくどくて読み進むのが辛い部分もあったけど…。
いずれにせよ、福井晴敏作品が好きな向きであれば充足できることが確実な、大作。 -
登場人物の背景が丁寧に描かれている。正直 諄い位。感想は下巻を読み終わってから。
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小説
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かつて国家の秘密組織で特殊訓練を施され、とある作戦で切り捨てられた部隊の生き残りがテロ集団「ローズダスト」となって牙をむく。
切り捨てを実行した3人への復讐を果たしたローズダストだが、彼らの本当の目的は別にあり…?
相変わらず量のある状況描写を読み進めるのは骨が折れるが、真相が次々に明かされ始め、次々と様相を変えていく物語に引き込まれる。
下巻が楽しみ。 -
4
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面白かった
バトルエンターテイメントストーリー
福井ワールド全開の物語
いつものとおりダイスが出てきます。
そして中巻です。
中巻ではさらにお台場のテロと戦闘が広がります。
さらに、丹原とローズダストの過去の事件の真相が明らかになります。
そこではローズダストのメンバと丹原、さらにはリーダ一功と丹原の悲しい因縁が明らかになります。
結局はその当時の国際情勢の犠牲になってしまう主人公たち。
結果、その過去の事件で傷ついた人たちが今度はテロ側と阻止側で分かれて戦うという悲しいストーリ展開です。
そういった戦いの中でも一功と丹原の会話がなされ、その人物描写に厚みを与えます。
下巻でどういった終わりになるのかが想像されます。
そして、だめ中年も大活躍(笑)
全3巻の中でひとつのテーマとなっている「新しい言葉」と「古い言葉」
新しい言葉をつむぎだすことが日本人が思考し続けることのように感じます。
つづく -
最後は台場が舞台の活劇。身近な場所が爆発で壊されていく過程に引き込まれた。