Run!Run!Run! (文春文庫 か 43-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167771010

感想・レビュー・書評

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  • アスリート生命に関わる問題が
    少し分かった気がします。
    リズム教えてる優、良かった。

  • 走ることに全てを捧げ努力を惜しまないが才能に溺れ傲慢という主人公が"良い奴"ではなく、また後半は主人公が走らないという異色の陸上小説。
    青春や感動とは異なり、他とは違うアプローチで刺激的だった。
    読み終えた後に作品のタイトルを思い出しそのギャップに驚かされる。

  • 途中までは結構すきだったんだけど。

  • 意外性。面白かったー!
    一気に読める本。

  • 予想もしない展開だった。
    とても面白い!
    最初は正直なところ、文章が読み辛く感じて面倒だったが、話が進み始めると惹き付けられ、全く気にならなくなった。
    箱根駅伝を材料に、この切り口から!
    更に、後書きにも書かれているけれど、駅伝にも関わらず○○(ネタバレなので伏せますが)なのにこの爽快感!
    ありがちな部分もあったが、人間関係の描写も丁寧だったし、主人公の心情がよく伝わり、泣かずにはいられなかった。
    陸上競技についても、もう一方の材料についても、ややファンタジー感はある(綿密に取材されたというより、頭で想像して書いた感が割と強い)が、それも最後は忘れた。
    これはそれらの材料を使って描かれてはいるが、主題はまた別のところにある小説だからだ。
    女保健医のラスト付近の台詞に胸が痺れた。
    久しぶりに手放しで、当たりを引いた!と言いたくなる作品だった。
    同じ作者の他の作品も、是非読んでみたいと思う。

  • 大学生に戻りたくなった。

  • 薦められて。わりと序盤から種明かし。最後にはどうなるのかなと、読み進めるが、意外と予想と違う結末に。読みやすかった。

  • 主人公は大学生の岡崎優。
    裕福な家庭に育ち、走るための素質を備え、父からのサポートもあり、
    自らの努力も惜しまない。その結果、たくさんの大学がぜひうちに、と
    スカウトするほどのものだった。

    何もかも揃ってる完璧な奴。それ故に不遜なところがあるから
    大学の陸上部内でも孤立するのだが、それすらに気にしない。


    とまぁ、ここまでくれば、王道パターンのひとつかなぁと思うよね。
    天才かつ努力家であっても挫折を味わって、なかなか抜け出せなくて
    凡人以上に苦しんで苦しんで結局は乗り越えてさらなる栄光を掴む、
    そんなパターンなんだろってさ。

    それがさぁ、全然違うんだよねー。
    これ以上言うとネタバレになって面白くないから自粛。

    ちなみに、そんな主人公と一番接する事になる部員が、
    岩本っていう名前なんだよ。なんか他人事に思えなかった。
    そして、こいつがまたこの物語の鍵となってるんだよ。
    さすが岩本(笑)。


    走れ!走れ!走れ!
    そんなタイトルだけど、それに惑わされてはいけない。
    たしかに色んな意味で「走ってる」物語だけどね、
    レースのシーンってあまりないんだよ。

    じゃ、なに?
    それは読んでからのお楽しみ。
    とっても考えさせられる物語でした。
    わたくしが薦める本が好きな人にはぜひ読んでもらいたい一冊!

  • 久々に読み直した本。前回、恐らく2〜3年前に読んだときは、面白くなかった。事実、評価は星二つ。しかも、読んだかどうかさえも忘れていた。

    でも、久々に読んでみると、ストーリーも描写も悪くない。主人公は放漫なエリートランナー。大学の陸上部に鳴り物入りで入ったものの、チームをないがしろにして総スカン。

    展開は見えつつある…と思いきや、思い描いたストーリーからすればまだまだ序の口、さぁこれからというところで舞台が転換。

    中途半端といえば中途半端。飛んでいるといえば飛んでいる。なるほど、だから星二つだったんだ。でも、今回は星三つ。何が変わったんだろう。自分のメンタルか、フィジカルか。

    また3年経ったら読んでみよう。

  • 先日、血液ドーピングという言葉を耳にしたばかり。
    遺伝子ドーピングも近い将来可能になるかも。
    と思って読むと、それなりに現実味のある作品。
    ただ、やっぱり仲間は大切っていう方向は、
    すごく当然なだけにひねりがなくて(どこまで求めるやら、私)
    少しだけ物足りなかった。

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著者プロフィール

一九六五年東京都生まれ。大妻女子大学卒業後、会社員、フリーライターを経て、二〇〇三年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『県庁の星』『嫌な女』『ハタラクオトメ』『頼むから、ほっといてくれ』『残された人が編む物語』『息をつめて』など。

「2023年 『じゃない方の渡辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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