Run!Run!Run! (文春文庫 か 43-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167771010

感想・レビュー・書評

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  • 岡崎優、これほど自分に自信が持てたら気持ちいいだろうなぁ。
    周りは付き合うのが大変だろうけれど。
    それほど恵まれた肉体で走ることに関しては無敵だったんだろうなぁ。この高慢な優に憧れで付き合える岩本くん、なんかいい奴。
    長い付き合いになりそうな予感。
    結局、優自信はランナーにはならないのだけれど、周囲の個性的な人たちに救われたところがあるんじゃないだろうか。

    医務室のあさ美、気だるい感じが最高♪

  • なんて題材なんだろう。
    私はどう考えても遺伝子をいじられてないとはっきりわかるほど、何かの能力にたけている訳でもないし、顔は親父のコピーだ。
    でもとても怖くなった。
    ちょっと暗くなった。

    この内容は終わりはないなぁと思った。
    でも、友達は本当に必要。
    仲間ってありがたいと思った。

  • 電子書籍で読了。
    主人公の天才ランナーがあまりに独善的な性格で、感情移入が難しかったし、主人公が抱える秘密にも正直リアリティを感じられなかったが、スポーツ小説らしい成長物語があり、読後感も悪くはなかった。

  • 一言で言うと箱根駅伝小説。

    主人公岡崎優はオリンピック金メダルを目指す大学一年生。
    今まで走りにかけては誰も彼より先にゴールを許したことがない。
    大学生になった優は陸上部に入るが花の2区を区間新で
    走った先輩を見てこんなものかと呆れてしまう。

    ある大会でも結果を残した優は常に自分が集中できる環境
    サポートチーム「チーム岡崎」を(強引に)立ち上げてもらう。

    しかしある日兄の翼が電車事故で死に、
    その死の真相について考えるようになった優は
    以前の走りに集中できなくなってしまう・・・。


    後半はほとんど優は走りませんが箱根駅伝を目指す
    (全体を見れば)爽やかな小説です。
    自分のことしか考えない優の性格にはちょいとイラっときますが
    後半にかけてはなんだかおぉっという感じで読んでしまいました。

    普通のスポ根小説とは違います。

  • 走りがテーマだったと思ったら少し違っていた。

    走ることよりは、天才的な能力を持たされた主人公自身に焦点が当てられていて、その点あさのあつこさんの『ランナー』と似ている。

    単純に青春、疾走感を求めるなら『一瞬の風になれ』をおすすめします。

  • 未だかつてない主人公の生意気さ、傲慢さ、自己中さ。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-464.html

  • これは、
    映画にもなってた
    「県庁の星」の作家が書いた本。


    久しぶりのスポーツ青春系。
    そして、駅伝の話。
    「風が強く吹いている」
    を読んでから、駅伝は印象良いですからね。
    買いました。


    が、主人公、
    後半ほぼ走ってる描写ありません。

    読み始めて、正直、
    あ、嫌い系かも…と思いましたが、、主人公の態度があまりにも悪いので、、

    でも読み終える頃には、
    主人公が好きとか嫌いとか関係なく、
    いい話やなぁって思えました。

    これがね、不思議な感覚。
    単に、スポーツって素晴らしいなぁっとかじゃなくて、仲間っていいなぁとかじゃなくて、
    なんか伝わってくるものがあって、
    まだまだこの本を読んでいたいなと思う感じ。

    主人公は何を思ったのかもっと知りたい。岩川がどんな気持ちだったのかもっと知りたい。父親は?ボンは?佐野は?宮尾さんは?
    って気が付いたら、登場人物のことが気になってしょうがない感じ。


    スポーツ系の話を読むと、強さとは??っていうのがやはりテーマになってきてますが、
    このお話の切り口はかなり変わってたように思います。



    あー嫌い系やなぁこの話
    って読んだ割に
    楽しめた
    ことに
    満足。

    ぜひ。

  • 天才長距離ランナーが主人公の小説。ですが、主人公が箱根駅伝を走らない小説。走れないといった方が正しい。走らない小説と分かっていたので新鮮でした。どういう結末を迎えるのかと思っていたら、急に幕が下ろされた感じはしました。この親の感覚は分からない。親のエゴで普通なら悩まなくて良い所で悩まなくてはいけなくなった。そこが、この小説の一つのキーポイントでもある。鼻に付くタイプの主人公にもかかわらず、応援したくなる様な不思議な小説でした。王道物を期待していると肩透かしかもしれない。

  • 長距離ランナーとして恵まれた肉体を持つだけでなく、そのための努力も人一倍してきた天才、岡崎優。同じ陸上部の仲間に対し協調性も興味もなく、大学の箱根駅伝は通過点に過ぎず、目標はオリンピックだった。しかし突然の兄の死をきっかけに家族関係が壊れ、ある秘密を知った優は重たい決断を迫られるが…。

  • 3/29読了。長距離選手の話だけど長距離競技だけじゃない話だった。運動中の心理状態の話よりも家庭環境の作り上げる心理状態に興味を持った。

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著者プロフィール

一九六五年東京都生まれ。大妻女子大学卒業後、会社員、フリーライターを経て、二〇〇三年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『県庁の星』『嫌な女』『ハタラクオトメ』『頼むから、ほっといてくれ』『残された人が編む物語』『息をつめて』など。

「2023年 『じゃない方の渡辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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