廃墟に乞う (文春文庫 さ 43-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 227
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167796037

感想・レビュー・書評

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  • 事件に意外性も無いし、オチが雑過ぎて自分には合わなかった本。

    特に「博労沢の殺人」、「廃墟に乞う」の話の最後、
    「え、これで話終わり? 雑すぎない?」とつい口にしてしまった。

    ここ数年で1番2番を争う酷さだった。
    ※あくまでも個人的な意見です。

  • 読了!★☆☆☆☆ 2010直木賞受賞作。面白くない。
    なんで面白くないか説明できるレベル。

    まず、この小説はどのジャンルを狙ったのか?
    ミステリとしてはトリックや動機や伏線の回収もメチャクチャでとんでもない。所轄が調べてもわからなかったのにちょっと聞き込みしただけで全ての謎を解いて真犯人をズバリ当ててしまう。しかもだいたい一泊二日で。
    超天才名探偵の話かと思った。当然読者には納得できるものではない。

    ◆「死体はきっとあそこにある!・・・私は見たくない。後は所轄に任せよう・・・(終)」
    マジでハァ!?と声に出して言いそうになった瞬間であった。
    そんなん納得できるか!せめてホントにそこに死体があったのかと、理由をはっきりさせろ!

    純文学としては、ハッキリ言って読みづらいだけ。ダラダラとよけいで意味の無い情景描写が続いてウンザリ。しかも持って回った言い方でわかりにくい。しかもなぜかやけに数字にはこだわりがあって、
    ◆「そこに着いたのは、昼の零時を15分ほどまわった時刻だった。」←12時15分以外の何でもない!
    敷地が百坪とか、捜査員が3人とか、とにかくきっちり数字で指定された表現が多い。おかげで読者が自由に解釈する余地が全く無くなってしまっている。もっとアバウトでいいのに。だだっ広いとか、数人とか。

    表題の「廃墟に乞う」も結局なんで警察にばれたのかの謎はほったらかし。
    そもそも短編集じゃないか。どれがよくて受賞なんだ!?

    東野圭吾の「歪笑小説」の後に読んだ直木賞受賞作だけに、ホントにこれ売れると思ったの?面白いと思ったの?と不思議におもえてしょうがない。かといって政治の力でもなさそうだし。
    ちなみに受賞者本人はもうベテランでいくつもの賞を取っている。作風はサスペンス、冒険小説、警察ものなど多岐にわたる。
    何が得意なのかわからない。
    その道で、有名な小説家に比べると明らかに見劣りする。警察ものなら横山秀夫とは比べるべくも無い。

    北海道の地方都市を書き分けてみたかったとあとがきにあるが、
    つまらなかった直木賞受賞作。

  • いまいちでした。佐々木譲さんの作品は長編じゃないと良さが味わえない気がします。

  • 2010年4月
    第142回直木賞受賞作ということで読んで見る。

    【内容】
    北海道を舞台とした刑事物の短編集。
    過去に起きた事件が原因で休職中の刑事が、過去に携わった人々から相談を受け、事件を解決している形。

    【感想】
    文章力は非常に高く力があることが伝わってくる。短編でありとても読みやすい。
    北海道独特の空気を纏いながら、関係者との対話と推理だけで事件を整理している姿は若干新鮮である。

    ただし、主人公の仙道警部の内面を深堀りするわけでもなく、一貫したテーマがあるわけでもなく。
    読み終えた感想は達成感もなく極めてドライであり、作者の主張があるわけでもなさそうで・・「ふ~ん。」といった感じ。

  • 厳密にいうと途中でやめた。期待しすぎた。

  • なぜ直木賞を取れたのか不思議。
    過去に、佐々木さんの本を二冊読んでいるが、いずれもいまいち。
    相性がよくないのだろうか。

    この人の本は、これっきりとする。

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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