- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167900465
作品紹介・あらすじ
読後感もっと最悪。好評アンソロジー第二弾読めば忽ち気持ちは真っ暗。だが、それがいい! 漱石の掌編からホラーの巨匠の鬼畜作まで、後味の悪さにこだわったよりぬき小説集。
感想・レビュー・書評
-
ブグログで知って、購入した一冊。
「後味の悪い」アンソロジー。
イヤミスならぬイヤホラーかな。
長短、東西、織り交ぜての十篇。
中でも一番印象に残ったのは、一番最初の夏目漱石著の「夢十夜」より第三夜。
わずか四ページしかなく、どこかで聞いたことのある話なのに、最も印象に残ってしまう後味。
不思議ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『厭な物語』の第2弾。今回は日本の作家も入っているのがいい。個人的には3弾、4弾と続けてほしい。
やはりイチオシはシャーロット・パーキンズ・ギルマン「黄色い壁紙」だろう。最初から精神的に不安定なヒロインが、古い別荘の妙な子供部屋に療養として押し込められているうち、だんだんおかしくなっていく。一人称視点が効いている。
子供の頃にどこかで読んでずっと気になってたアルフレッド・ノイズ「深夜急行」も怖い。ずっと題名が思い出せず、これを読んだときには主人公同様驚いた私…。 -
『皮を剥ぐ』が群を抜いてる。
『恐怖の探求』も好み。
日本人作家読んだん何年振りやろ~ -
「皮をはぐ」だっけな? 日本文学が一つ入っていたんですけれども、あれは読み手の、つまりは僕の想像力をよく刺激してくれて良い作品でしたなぁ…少々グロいので苦手な人は苦手かも分かりませんが。
ヽ(・ω・)/ズコー
前作に引き続き読んでみましたけれども、確かにバッドエンドっつか、後味の悪い終わり方をする短編が多々収録されていますねぇ…。
うつ病の女性がなんだか現実だか幻想だか分からなくなっていく物語が怖かったですなぁ…著者の実体験を元にしているのらしいので、猶更…。
ヽ(・ω・)/ズコー
あとがきの後に収録されていた短編は正直、よく分かりませんでしたなぁ…何やら怪獣だか珍獣だかが出てきたと思いますけれども、そういったファンタジックな要素の入っているお話よりも僕は上記したみたいな、実際にありそうな感じの「厭な物語」のが好みですなぁ…。
まあ、全体的には楽しめました。さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
『幸福な結末はどれも似通っているが、
不幸な結末はそれぞれのかたちで不幸である』
「厭」な物語がギュッと詰まった一冊。どれも違う味わいのバッドエンドが、最悪の読後感を与えてくれます。そして編者解説の後に収録された「著者謹呈」のラスト。シビれました。最高だな。 -
前作に比べて収録作がバラエティに富んでいてよい。
『著者謹呈』のオチは結構好き。 -
・夢十夜
夏目ってこんな小説書くんや!超短いけど、うまくまとまってる。
・私の仕事の邪魔をする隣人たちに関する報告書
おもろいタイトル。内容は意味不明!
・乳母車
3ページしかない超短いお話。うーん、って感じ。
・黄色い壁紙
終盤にかけ引き込まれた。
・深夜急行
結構好き。
・ロバート
ロバートにイライラした
・皮を剥ぐ
キモくて、ちょいグロ。私好みのストーリー。
こんな厭な話を求めてたので◎。
・恐怖の探究
前半が長い。後半は面白く一気読み。
・赤い蝋燭と人魚
面白かったがもう少し掘り下げて欲しかった。
・著者謹呈
ファンタジー系?の話。
悪魔が出てきたりして途中、?ってなったが最後の1ページがものすごく良かった!! -
「厭な物語」に続くアンソロジー第二弾。
今回は夏目漱石や小川未明など日本人作家も含まれていました。一作目より厭さ倍増。
「皮を剥ぐ」草野 唯雄
「恐怖の研究」クライヴ・パーカー
こちらの二作品は特に、薄気味悪さにほれぼれするほどでした! -
「厭な物語」の続編。もっと厭な物語。
一番厭だったのが「皮を剥ぐ」思わず目をそむけたくなる厭さだった。他には「黄色い壁紙」「深夜急行」「ロバート」「恐怖の探求」…どれも甲乙つけがたい厭さ。そして今回も最後に1話持ってくるニクイ演出。
第3弾のもっともっと厭な物語が出るのを待ってます。 -
読後感最悪、バッドエンド全開のアンソロジー第二弾。今回もホラーっぽいものが多いです。
お気に入りはルイス・パジェット「著者謹呈」。ファンタジーめいていて、スリル満点の物語。結末の邪悪さは秀逸。そんなことじゃないかと思ったけどね~。
小川未明「赤い蝋燭と人魚」も入ってるのはいいセレクトだなあ。美しくて好きな物語なのですが。たしかに結末は……嫌。-
2014/03/31
-
2014/03/31
-