ちょっと徳右衛門 幕府役人事情 (文春文庫 い 91-1 幕府役人事情)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901202

作品紹介・あらすじ

仕事か家庭か? マイホーム侍見参!剣の腕は確か、上司の信頼も厚いのに、「大事なのは家族」と言い切る若侍の生活と持ち込まれる難題!新・書下ろし時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • なんともほのぼのとしたストーリー。
    サラリーマンと置き換えてもいいかもしれない。
    下士で、お城の門番が仕事という、お手先組の一員。
    下男が一人いるが、そのものに、ちゃんとお給料を腹痛いと、女中も雇わないでいるくらい。

    80人ぶちと、贅沢はできないが、家族が無事に食事をし、健康にいられることを、一番と考えるマイホームパパ。

    若い頃は、それなりに剣術も嗜み、出られなくなった部下の代わりに剣術試合に出されたりもする。

    結婚したときは、楚々として大人しく美しい妻、志乃も、二人子供を産んで、今では皮肉も言える妻になった。

    少しぼうっとして見られ、軽んじられやすいのだが、偉い人にも、息子の一大事には苦言も言える強い心もある。

    ほっとするシリーズ。

  • 2016.11.21.

  • シリーズ第一弾
    少し関連ある短編五話
    家族に、使用人に、部下に気をかけ、何かと大変な話
    特別な人でなく、時々、ハラハラ、ドキドキは?

  • 作者は脚本家なのか、まさにマイホームドラマ侍版でした。

  • 御先手弓組という江戸城の門警護役人と家族たちのお話。5編の連作短編。家族を大切にしたいと考えて、行動する徳右衛門が楽しくて新鮮。八十石取りの幕府役人には、こういう人もいたのかも知れないと思えてしまう。まぁフィクションかな。次巻が楽しみです。

  • L 幕府役人事情2

    一言で表現するならば、出世も遠いサラリーマンのほのぼの家族、みたいな。徳右衛門は美しい妻と1男1女の父。少ない給料で息子に習い事をさせ、妻に叱咤されながら中間や同僚に優しい男。…なんの変哲もないです。本当にある意味新感覚(笑)
    たまに事件はあるけど、刺激はないので鋭い江戸モノを欲する人には不向き。幸いにもほのぼのしていても緩い時代小説ではないのでやっぱりあのへんの作家作品とは一線を画してる。

  • 【仕事か家庭か? マイホーム侍見参!】剣の腕は確か、上司の信頼も厚いのに、「大事なのは家族」と言い切る若侍の生活と持ち込まれる難題!新・書下ろし時代小説。

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著者プロフィール

1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。人気シリーズに「隠密船頭」(光文社時代小説文庫)、「浪人奉行」(双葉文庫)、「武士の流儀」(文春文庫)などがある。

「2023年 『大河の剣(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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