虚像の道化師 (文春文庫 ひ 13-11)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903114

感想・レビュー・書評

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  • ドラマ化されてる話もあったので、ドラマの場面が思い浮かんでしまった。
    短編の割には深い話が多い。

    興味深い話は、野球選手の話。
    事件は簡単に解決するんですが、亡くなった妻の思いを湯川先生が解き明かす。
    素敵な話でした。

    怖い話は、脳に直接音を送る話。
    周波数が…とかわからなかったけど、その人にしか聞こえないって怖い。
    しかも好きな女性に洗脳みたいなことするのはちょっと気持ち悪い。
    犯人の思考が全く理解できないやつ。

    不思議な話は、双子のテレパシーの話。
    結果的に襲われたのに気付いたのはテレパシーではなくて理由があったんだけど、
    説明できないこともあって、科学では証明できないカンみたいなものはあるんと思った。

    おもしろい話は、友達の結婚式の話。
    大学の友達の結婚式なので、昔ばなしとかプライベートな場面が多い。
    湯川先生が、女性をバーに誘うなんて。
    湯川&草薙ファンにはお得な内容でした。

    感動した話は、クラブの女の子の話。
    そんなことできるのか、と思った。透視のトリック。
    父の結婚相手との話はちょっと感動した。素直になれなくて。

    あとは教祖様の話と女優さんの話。どちらもねっとりしてた。

  • 読みやすいし面白い
    トリックが必ずしも犯人の仕組んだものと限らないのも良かった

  • 最後の章を読んで、確かに虚像の道化師だと言われてそう思い、言われてみれば他のストーリーも虚無というか虚像の道化師だともいえると気づいた。こういう読み方を自分はしている
    でも本質に気づくのはとてもとても難しいし、だから絶対に虚像の道化師になっているし、本質を見抜くために本を読んでいる
    本質を見抜けるように、少しでも立場を客観視出来るように、他者をより近く理解できるように、状況背景を諸々含んだ状態で行動できるように、なりたい

  • 短編が7話も入っていて、じっくり楽しめた。

    湯川先生は謎を解き明かすだけではなく、犯罪の陰に隠れた心理をちゃんと汲み取ってくれる。
    鋭い洞察力とあたたかい心遣いが良い!

  • 短編集で気軽に読めるところが良い。幻惑す(まどわす)、透視す(みとおす)、演技る(えんじる)が面白かった。全体的にちょっと物理学の要素少なめな印象?演技るは容疑者Xの献身みたいな倒叙ミステリーで読んでて引き込まれる。物理とは関係ないけどコールドリーディングが気になった。

  • すべては人間が作り出すトリックでできている。

  • 今回は短編集でした。
    どれもトリックが 面白かったですそして、
    ちょっと切ない話が 多かったようにおもいました。

  • なんだか久しぶりに感じる短編集。
    2作目の予知夢に似たような雰囲気でオカルト色の強い作品もあれば、最後にほっとするような、救いのある作品もあり。
    湯川の優しさをより深く知ることのできる一作。

  • ガリレオシリーズ第7作目
    全7作の短編集

    殺人の中にも最終的に救いがある展開が多かったのが印象的で良かった
    例のごとく超常現象と思われる事件をガリレオ先生が科学的な見地からバッサリと解決へ向かわせる
    特に7作目なんかは上手くミスリードに誘われ草薙やるじゃんと思わされた、そう簡単には行かんもんね

    ガリレオシリーズに外れなし、科学の勉強にもなるしね

  • ガリレオシリーズ久しぶりに読んだけどテレビのキャストたちが脳内再生されて楽しかった。

    各ストーリーの最後の終わりの1行がなかなかオシャレで良かった。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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