- Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167903114
感想・レビュー・書評
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ドラマ版が面白かったので読んだ小説。どの話も面白かった。第一章は教団の仕掛けがよく考えられていた。第二章は被害者が可哀想だった。第四章は野球に物理学を絡ませる発想が面白かった。
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ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。教祖は本当にその力を持っているのか、そして湯川はからくりを見破ることができるのか(「幻惑す」)。
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短編シリーズはテンポが良くて好きです。科学にしか興味がなかった学者が科学を通して人間を観察していく姿勢が面白いし、自分にはない見方なので新しい発見があります。
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微妙な心理描写とトリックの組み合わせは、どちらがなくても解決できない。まさに、理系的頭脳があるからかける推理本。
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東野圭吾ってよく目にする名前だと思っていたけれど、読む機会もなくて先日ご近所の日本人友が貸してくれるというので読んでみた。前知識無しだったので、これが短編集でしかも結構知られているシリーズの一部だというのは読了後に知った。面白かったし、ホームズとワトソンを踏襲した湯川先生と草薙さんの関係がいい。どの短編集もそれなりにポジティブな終わり方をしているのも良かった。機会があれば、シリーズの最初のほうから読んでみたい。この短編集の中では曲球る(まがる)が好きかな。
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ガリレオシリーズ短編
教祖を名乗る男が気の力だけで男を転落死させる、、
読み物としてはサラサラ流せて軽く読めるので良い。
だが、トリックがマジで?無理じゃね?と思うようなものが多くリアリティはあまり感じられなかった。 -
短編集。犯人が捕まった後にエピソードがあるのがいいよね。
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東野さんらしいトリックがたくさんあって、面白かった。
短編でも一つ一つの話にのめり込める作品だった。 -
安定の面白さ。ちょっとトリックが簡単になってきたかも。
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東野作品の代表作、ガリレオシリーズの短編集である。本作のための新たな書きおろし3編を加え、計7編が収録されたボリューム満点の作品である。
幻惑す…宗教ものである。トリックそのものは漠然と思い描いたものだった。いかにも怪しいカルト団体の化けの皮なんてたかが知れている。
透視す…草薙が贔屓にしているキャバクラ嬢の特技は封筒の中身を透視というものだった。同席した湯川も唖然とするその特技の秘密は…。
心聴る…本作に登場する北原刑事に注目したい。これはなんか実用化できそうなトリックだ…。
曲球る…事件性は他に比べて薄い気もするが、しっかりと物語の中核に湯川を据えているのが憎い。
念波る…双子の神秘についてはいまだに私は懐疑的な立場をとっているため、これについても疑念を抱かずにはいられなかったが…。
偽装う…たとえプライベートであっても事件に遭遇する死神っぷりは某有名小学生眼鏡探偵を彷彿とさせる。湯川もたまには粋な計らいをするもんだ。
演技る…本作のトリを飾っており、また本タイトルの由来ともなったであろう作品。珍しく草薙単体で事件の糸口をたどりよせている。トリックは大方読める。あとは証拠を探すのみ。しかし相手は役者。なかなかボロをださない。
全体を通じて今作は原点回帰、トリック重視を揃えた印象だ。どの作品も非常にバランスが取れており、カジュアルに読める。