ロスジェネの逆襲 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2015年9月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167904388

作品紹介・あらすじ

半沢直樹、出向! あのドラマの続きが読める!



子会社の証券会社に出向した半沢に舞い込んだ巨額の案件を親会社が横取り。「倍返し」を決意した半沢はIT業界を舞台に反撃に出る。

みんなの感想まとめ

テーマは、主人公・半沢直樹の逆転劇を通じて描かれる世代間の対立や人間関係の複雑さです。証券会社に出向した半沢は、親会社に横取りされた買収案件を巡って「倍返し」を決意し、爽快な反撃を繰り広げます。物語は...

感想・レビュー・書評

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  • 1.著者;池井戸氏は、子供の頃から、国内外のミステリ―を読み漁ったそうです。大学卒業後に三菱銀行に入り、32歳の時に退職。その後、コンサルタント業の傍ら、ビジネス書を執筆。「果つる底なき」で、江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューしました。氏は、ミステリ―のセンスを企業小説と融合させた新たなタイプの小説家と言われています。江戸川乱歩賞(果つる底なき)と吉川英治文学新人賞(鉄の骨)と直木賞(下町ロケット)の三賞を受賞した実力作家です。氏は、フライフィッシング・バイク・写真・・と多趣味で、ミュージカルにも造詣が深いそうです。
    2.本書;「ロスジェネ」とは、ロストジェネレーション世代の略で、バブル崩壊後の約10年間の就職氷河期を体験した世代の事です。「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」に続く、半沢直樹シリーズの第3作目。バブル世代の主人公(半沢)が飛ばされた証券子会社が舞台。親会社から受けた嫌がらせや人事での圧力は、知恵と勇気で倍返し。ロスジェネ世代の部下とともに、周囲をあっと言わせる秘策に出る。直木賞作家が書いた、企業や組織に焦点を当てたエンタメ小説。九章構成で、著者作品の中で、テレビドラマの影響もあり、初めて売上が100万部を超えました。
    3.個別感想(気に留めた記述を3点に絞り込み、私の感想と共に記述);
    (1)『第五章 コンゲーム』より、「(半沢;バブル世代)プレッシャーのない仕事なんかない。仕事に限らず、なんでもそうだ。嵐もあれば日照りもある。それを乗越える力があってこそ、仕事は成立する。世の中の矛盾や理不尽と戦え、森山(半沢の部下、ロスジェネ世代)。オレもそうしてきた」
    ●感想⇒会社で仕事をするというのは、山積する問題・課題との対峙です。私も、会社ではプレッシャ―の連続で押し潰されそうな時もありました。会社は学校とは違い、答の無い応用問題ばかりなのです。誰かに頼りたい時もありましたが、恩師に「どうしたらいいですか?とは言っていけない。難しい問題でも、自分の頭で考えなさい。人は見ています」と教えられ、私なりによく考えて回答したものです。上司には、「検討不足だ」と突っ返えされる事しばしばでした。私なりの回答を出した時には時々評価もしてくれました。学問で学ぶ事は大切です。しかし、実体験も重要です。私は貧乏学生だったので、色んなバイトを通じて、様々な考えを持つ人達から学ぶ事が多く、読書と共に問題解決に役立ちました。もちろん、“七転び八起き”の精神は言わずもがなです。
    (2)『第六章 電脳人間の憂鬱』より、「(半沢)サラリーマンだけじゃなくて全ての働く人は、自分の必要とされている場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ、会社の大小なんて関係がない。知名度も。オレたちが追求すべきは看板じゃなく、中身だ」
    ●感想⇒同級生は、商社や銀行に就職する者が多かったです。私は、メーカー志望でした。理由はモノづくりで社会貢献したいと考えていたからです。希望した会社には入れなかったものの、メーカーには入社出来ました。会社には様々な職種があり、人間がいます。私は、スタッフ職につき、現場に関係深い仕事をしました。現場に行った際、ネクタイをしていって叱られもしました。私は現場が好きです。何かにつけ、頼られもしました。良きビジネス生活を送れたと感謝しています。愚痴です。「会社の大小なんて関係ない」とはいうものの、社員の給料等の処遇格差は容認できません。
    (3)『第九章 ロスジェネの逆襲』より、「(半沢)世の中を儚み、文句を言ったり腐ってみせたりする・・。でもそんなことは、誰にだってできる。お前は知らないかもしれないが、世の中に文句ばっかりいってる奴は大勢いるんだ。だけど、果たしてそれになんの意味がある」
    ●感想⇒何事にも否定的で文句や愚痴を言う人はいます。私は、そうした人の言い分でも聞いてあげるようにしています。そして、文句の正否を判断し、付き合い方を考えます。価値基準が異なる意見を受止めることも必要ですが、世の中を果敢なむ事は嫌です。将来に夢を託し、前向きに生きたいと思います。“井の中の蛙大海を知らず”にならないようにしたい。
    4.まとめ;理不尽な出向で、子会社にいった半沢でしたが、どこでいこうともスタンスを変えずに働く姿が共感を呼びます。それは「この借りは必ず返す。やられたら知恵と勇気で倍返しだ」に凝縮されています。現実の企業では、様々な人々が虚々実々のかけひきの中で戦っています。私は、そうした世界でも、真摯で誠実な生き方がよいと願います。見ている人は必ずいます。最後に、池井戸氏のメッセージです。「人生というのは基本的に勝負の積み重ねなんですが、努力している人が全敗することはないですよ。だから1回の失敗でくじけないで、努力すべき時はしっかり努力する。諦めないこと。それがすごく大事だと思います」。若人へのエール、心を揺さぶる言葉ですね。 ( 以 上 )

  • 半沢シリーズ楽しい〜!
    出向先でトラブル発生!次は銀行が相手だ!
    銀行側の汚いやり方を上手くかわし、脅しをものともせずに叩き潰す。
    半沢さんが強すぎるから安心して読めますね。
    電脳の社長の嫁がボコボコに言われ負かされるシーンがあったらもっと胸がすっとしたんやけどまぁいいか!

  •  証券会社に出向した半沢直樹は、IT企業の買収案件に絡み、親会社の銀行に「倍返し」を狙う。

     あまり自分と縁のない、銀行と証券会社、そして企業の関係や仕組みが描かれ、とても興味深く読むことができました。

     また、そこに私欲の絡んだ人間関係が展開し、目が離せなくなりました。

     そして、今回は、タイトルにある通り、私世代のバブル世代に対する、ロストジェネレーションの反発も下地にあり、世代間の対立という構図の中で、半沢の存在感を強く感じました。

     自分の信念に従って生きる姿に胸が熱くなりました。

     自分もちょっとだけ強くなれた気がしました。

  • 半沢直樹シリーズ第3弾。

    東京中央銀行から、子会社の東京セントラル証券へ営業企画部長として出向した半沢直樹。
    電脳雑技集団が依頼してきた買収案件を、親会社の東京中央銀行に取られてしまう。
    ロスジェネ世代の森山はバブル世代の枠組みに不満をかかえつつ、就職氷河期をなんとか乗り越え東京セントラル証券へ就職した。
    電脳の買収先の東京スパイラルは、森山の中高生時代の友人だった瀬名が経営するIT企業だった。

    私はTVドラマの「半沢直樹」を一度も見たことがありません。TVで話題だった時、素直じゃない私は、流行りドラマに興味がなかったのです。
    主人に何年も薦められていたので、今回GWを機に読みました。
    しかも、お勧めされたのは3巻目の「ロスジェネの逆襲」。

    結果、ハマってしまって、早々に読み終わりましたw

    これは、主人公による敵への爽快な逆転劇であると共に、仕事への考え方や上司や部下の在り方など、とても胸に響く小説でした。

    半沢直樹の信念や言葉。
    バブル世代がしてきた事や、ロスジェネ世代がすべきこと。
    正しいことを正しいと言える事をすること。
    ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されるという、当たり前のことを今の組織はできていない。
    それに立ち向かって戦っていくこと。

    ロスジェネ世代の私は、まんまとハマってしまいました。

    1.2巻も楽しみです。

  • 正義は必ず勝つんだけど、周りに助けられての半沢ですよね。
    こちらのTV版もやっぱり面白かったです!

  • H30.11.14 読了。

    ・今回も面白かった。まさに、勧善懲悪で物語は進み、終わりは「かっこいい。しびれた。」と拍手したくなる。もちろん一気読み。こんな上司または同僚がいたら、仕事は面白くなりそう。
    半沢直樹シリーズが、○○島耕作のように続いていってほしい。

    ・「長いものに巻かれてばかりじゃつまらんだろ。…嵐もあれば日照りもある。それを乗り越える力があってこそ、仕事は成立する。世のなかの矛盾や理不尽と戦え。オレもそうしてきた。」
    ・「サラリーマンだけじゃなくてすべての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ。会社の大小なんて関係がない。知名度も。オレたちが追及すべきは看板じゃなく、中身だ。」
    ・「ただし、オレがいう勝ち組は、大企業のサラリーマンのことじゃない。自分の仕事にプライドを持っている奴のことだけどさ。」
    ・「結局のところ、好きな仕事に誇りを持ってやっていられれば、オレは幸せだと思う。」
    ・「簡単なことさ。正しいことを正しいといえること。世の中の常識と組織の常識を一致させること。それだけのことだ。」
    ・「ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価される。そんな当たり前のことさえ、今の組織はできていない。だからダメなんだ。」
    ・「自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る。」
    ・「どんな場所であっても、また大銀行の看板を失っても輝く人材こそが本物だ。真に優秀な人材とはそういうものなんじゃないか」

  • 私もロスジェネ世代だということに気づき、そうだったなぁと感慨深い思いが蘇ってきた。半沢の暑い台詞が心に響く。

  • 半沢直樹シリーズ3作品目。
    電脳雑技集団VS東京スパイラル、東京中央銀行VS東京セントラル証券。敵対的買収合戦。

    3作品目になってもその勢いは全く衰えない。
    証券会社への出向だからこその、銀行融資とは違うフィールドでの金融バトル。ダイナミックで手に汗握る攻防はさすがの一言。

    三笠副頭取のラスボス感がすごい。大魔王バーンやDIOのような余裕と実力を感じさせる。

    白熱したシーンほど難しい表現が増える。敵愾心、闖入者、静謐など。こういった豊富な語彙の中だからこそ、半沢の破天荒な行動がより輝くんだろうな。

    半沢直樹は焼酎がお好き。

  • 半沢直樹シリーズ第3弾。テレビドラマで視聴していたのでイメージも湧きやすかった。にしてもこのシリーズは期待されても、その期待を裏切らないですね。
    笑ったのが、半沢が伊佐山に対して放った「ゴミ扱いしているのではありません。ゴミだと申し上げているのです」
    最後に心に響いた半沢氏の言葉「仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、ひとは自分のためだけに仕事をするようになる。」
    心に刻み仕事をしようと思った今日この頃です。

  • 半沢直樹シリーズ 第三弾
    半沢直樹、出向! あのドラマの続きが読める!子会社の証券会社に出向した半沢に舞い込んだ巨額の案件を親会社が横取り。「倍返し」を決意した半沢はIT業界を舞台に反撃に出る
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    ドラマではこの手前で終了して、数年放置だったので
    先に小説を読むことに。
    今度はITを舞台に活躍です!面白かった!

  • 半沢ブームが起こって、しばらく経ちますが、
    半沢ブームの前から半沢小説に注目していた自分としては、
    ようやく読めて大満足の小説です。

    いや~面白い、以上。
    でもよいかと思われるくらい、面白いです。

    あくまでフィクションの小説なので、
    「こんなシチュエーションないでしょ…」と突っ込みたくなりますが、
    そのバランスがとても秀逸で、ある程度リアリティーのあるエンタメ小説として楽しめます。

    この小説の楽しめる点は、半沢(=正義)と悪のコントラストが明確で、
    (イロイロあるけれど)最後は正義が勝つということが安心して分かっているところ。
    こういった設定が好きで、ビジネス系の小説を求めてる人にはドンピシャの本かなと思います。

    4冊目も早く読みたいなぁ。。

    ■半沢シリーズ
    ・オレたちバブル入行組
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167728028#comment

    ・オレたち花のバブル組
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167728044#comment

    ・銀翼のイカロス
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167909170#comment

    ・半沢直樹 アルルカンと道化師
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4065330718#comment

  • ストーリー全体としてはお馴染みのものであるが、目まぐるしく展開していく構成力が素晴らしいと思う。
    ありそうで実際にはない、でもこんな話があったらいいなというあたりを、いい塩梅で描いている。

  • 半沢直樹シリーズ3作目。読み始めたら先が気になり過ぎて結局最後まで一気読み。「倍返しだ」の台詞は連発はされないものの相変わらず強気の攻めと戦略で親会社である銀行を追い落としに。最後は頭取室に呼び出され、再出向か出戻りか⁉️今回は奥さん全く出て来ませんでした。残念。それにしても自分はバブル世代からロスジェネ世代か?丁度狭間な気もしますがだからこそ余計に話に引き込まれるのかもしれません。

  • 半沢シリーズは読んだことがなく、ドラマが超絶面白かった記憶しかなかったが、小説でも半沢節が炸裂していて楽しめた。ただ半沢のような人間は、信念を通しているのだと思うが敵を作りやすく、世渡り上手とは言えないなと思った。もはや頭取になって全体を管理する立場になればいいのに…とも思うが、そうすると現場は見えなくなるしこの人は現場タイプな気がするし、どこを目指しているのか気になる。しかも人事は絶対とか言っていて銀行を離れる気がなさそうなので、転職ありきの若者からすると、そこまで銀行の犬にならんでも…とも思う。

  • 池井戸潤の小説を読むのは16作品目ですが、ようやく有名な半沢直樹シリーズの作品を買ってきました。
    最初の2作の「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」はテレビドラマでドラマ化されたのを観ていて、ちょっと興味が半減しているので、子会社に出向になった半沢直樹を描いた3作目の「ロスジェネの逆襲」からでいいかなと思って読み始めると、これがグイグイ引き込まれる骨太のストーリーで一気に読み終えました。
    メガバンクから証券子会社に出向になった半沢直樹が、 企業買収で親会社の銀行の証券営業部と敵味方になって争うことになる話ですが、出向先の証券子会社の中でも銀行出向組とプロパー組との確執や裏切りもあり、敵対買収に現れるホワイトナイトにも裏があったり、はたまた買収する側のIT企業と買収される側のIT企業の経営者の世代ギャップの闘いであったり、次から次へと読者の興味を引きつけます。
    また、出向先で半沢の部下となるプロパーの男が半沢に感化されてアドバイザーIT企業に信頼される人間に成長する様にも感動。
    銀行からの出向者である半沢がその親銀行に自分の信念に基づき闘いを挑んで、買っても負けてもその後の処遇がどうなるのかと言うのが一番気になるのですが、その結末にやはり最高の結末が用意されているのです。
    池井戸潤の小説では「下町ロケット」と「空飛ぶタイヤ」と並んで最高に面白かった。次の半沢直樹シリーズの4作目「銀翼のイカロス」も是非読みたいと思います。

  • 半沢直樹ドラマ化にあてられて約6年ぶりに読み返す。
    間違いなく半沢直樹シリーズ4作品の中で最高傑作。

    「何のために仕事をするのか?」
    この超本質・原点に立ち返る勇気を与えてくれる。

    自身の仕事の成果に固執するがあまりに電脳の買収成功自体が目的化していた伊佐山に対して、半沢はそもそもの買収の是非から問うて、結果として銀行の利益にも還元している。

    東京スパイラルの買収阻止をするだけでなく、その対策が結果として、東京スパイラルの利益に繋がる戦略となっている。それが東京セントラル証券のプライドを守ることに繋がり、銀行の利益も守られている。スジを通しながら三方良しの着地に持って行った恐るべき仕事。

    元々は「倍返し」のスタンスで半沢自体も「やり返す」こと自体が目的化していたふしはあるものの、最終的には本質的な仕事の価値に帰着させている(そう見せる池井戸さんの描き方も巧み)

    伊佐山との仕事の対比が半沢のスタンスを際立たせている。

    中野渡頭取の最後の言葉。間違った問題を解き、間違った答えを出した。一方の半沢は正しい問題を把握して導くべき結論を導いた。これに半沢のスタンスが詰まっていると思う。

    第9章のロスジェネの逆襲は全てが詰まった傑作。
    何度でもこの本、第9章に立ち戻りたい。


    ドラマとの違いという観点で言うと(まだ現時点で2話分しか公開されてない状態だが)結論は同じだが、そこまでのプロセスはかなり違う。

    ドラマは大衆向けなので演出が効くストーリーだが、小説は人物の心情が細部に描かれていて面白い。最後のキーマンとなる郷田社長や玉置のやりとりなど、趣深い。これは小説原作ならではの圧倒的な魅力。ここはドラマでは詳細に描かれないだろうなぁ。

  • 半沢直樹シリーズの3作目、ですね。

    前2作が、個人的には、全然ハマる事が出来ず無念、、、という読書体験だったのですが、この3作目は、前2作よりはグッと来た、という場面は多かったものの、うーむ。すまん。

    どうしても、抜群に面白い!!という気持ちには、なりませんでした。俺、池井戸 潤さんの作品とは、相性悪いのかなあ、、、「陸王」は、マジでめちゃんこオモロい!って思ったのですが、この半沢直樹シリーズ、苦手だわ~、ハマれないわ~、って感じで、御免なさい、、、なのです。

    なんなんだろうなあ。本当に生意気な意見なのですが、どうしても、どうしても、登場人物が、薄い、薄っぺらい感じ、受けちゃうんですよ。善人は善人だし、悪人はわかりやすい悪人、単なるイヤなヤツ、だし、うーむ。どうにもなあ、、、こう、どうしても、登場人物の誰かに、「ああ、わかるよ。あんたの悩み、わかるよ。くう、、、そうだよなあ、、、分かるよ、、、!!」という共感的なもの?を、全然、こう、感じないんだな。

    はあ、そうでっか。そうでっか。あんたはそう考えるんですね、はあ、そうでっか。まあ、どうにかなるんでしょ?という、こう、予定調和的な、紋切型的な、それでいて決して深くない。圧倒的な力はない。そんな流れを、感じてしまう、のだ。のです。すまん。

    なんか、渡真利 忍、が、あんま好きでない。こう、内部情報に通じてて、主人公の半沢に、適宜こう、情報渡す人。なんかこう、トマリの彼の雰囲気、薄いんだよなあ~。単なる便利屋、みたいなイメージで。おもろない。って感じ。凄くこう、都合の良いキャラ、って感じで。

    で、半沢のいう事も分かる。あんたの主張はマジで絶対絶対、凄く正しい。スジを通す。顧客第一主義。凄くこう、分かる。絶対に正しいんだよ。でも、半沢という人物に、何故にこうも魅力を感じないのだろうなあ。不思議だ。凄くこう、魅力を、感じない。

    テレビドラマだと、ちゃうんだろうなあ、って、思うんです。生身の俳優さんが演じるには、この作品の舞台は、めちゃんこ面白いと思うんです。でも、どうにも、文字だけでは。退屈なんです。池井戸さん、まじゴメン。あなたの作品とは、どうも、僕は、相性が悪い気がする、、、というね。つまるところは、そうなんだろうなあ。そんな事ばかり、ヒシヒシと分かる。そんな読書体験でございました。ごめんなさい、、、という気持ちが強い。

  • 一気読み必死のエンターテイメント。病み疲れたサラリーマンたる読者の胸に、半沢の熱い言葉が突き刺さる。それを青臭いと笑わば笑え、一度も咲くことなく枯れゆく花で満足ならば。

  • 今回も面白かった。
    1→2→5→4→3の順番で読んでしまったが、完結してるので問題なし。
    会社やお金の勉強にもなるし、仕事をする上でのスタンスは下手なビジネス本より学べる。

  • 2020年に7年ぶりにドラマ化した半沢直樹の続編部分にあたる小説。

    逆襲とあるようにリベンジが主題なわけだが、奇妙な縁から再会した同級生2人の友情物語の趣が強い。終盤、再会した友人が社長を務める会社への誘いを断り、元の証券会社で出来ることを探すことにした主人公。

    所属は違えども、それぞれの立場で次を目指すのがかえって良い終わり方に思えた。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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