ルー=ガルー ― 忌避すべき狼

著者 :
  • 徳間書店
3.49
  • (182)
  • (218)
  • (597)
  • (40)
  • (13)
本棚登録 : 2028
感想 : 238
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (760ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198613648

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この物語の主人公は14歳の少女たち。2030年代の都市。清潔で、無機的な徹底した管理社会だ。少女たちは、携帯端末を持ち、全ての行動は把握されている。世界はモニタの中だけに存在していた。希薄な現実感。ところが14~15歳の少女ばかり狙った連続殺人事件を契機に、少女たちが仮想の世界から飛び出す。巨大な敵との戦いのなかで、彼女たちが見出したのは……。
    (2001年)

  • 半分『016』くらいまでは入り込めんかった。苦手分野やった。
    でもそれ以降は軌道に乗りスピードアップ。一気にファンに!
    歩未、美緒、麗猫がカッコ良すぎる!

    2013.06/24 読了。

  • 巡りめく展開にブンブン振り回された気分でした。

  • 近未来本当にこうなるんじゃないかっていうのが結構リアル
    登場人物のキャラ立ちがとっても良いです!
    個人的に天才少女のはじけっぷりが大好き^^
    京極作品は百鬼夜行シリーズしか知らなかったので
    こんな作風も出せるんだーと素直に驚きました

    鬼を恐れる鈴木さんの元へ来たのが狼少女という決着も
    うまくいえないけど良いと思った

  • 本の厚みに恐れをなし、10余年積みっぱなし。
    一念発起して読み始めたら、以外とすんなり読了。
    クセのある、ともすればやや回りくどい表現や
    作者の哲学開陳等に閉口するも、おおむね楽しめた。 
    続編も発表されているので、そちらも読んでみようと思う。

    昔、どこかのBLOGで拝見したとおり、
    京極版“セーラームーン”といった趣の一篇でありました。
    そして妙に『平成ガメラ』シリーズが観たくなりました。

  • 毎度お馴染み京極印、とはいえ尋常でないぶ厚さに恐れをなしましたが、文字大きいし紙は厚めで、思ったほどボリュームはなく。話が軌道に乗ったら一気に読めました。

    設定を公募したそうで、肉類が全部合成食材に切り替わってたりしてかなり未来の話なのかと思ったら、2030~2053年だとか。公募したの10年以上前とはいえ、数十年でこんなに変わるかよ、と思ってしまう醒めた大人な自分が厭だなと

  • 狼が実際に居るわけではなくて比喩表現だったんですけれども、本当に近未来な感じのする作品でした。
    何だか京極夏彦が少女を描くとこうなるのか…と言うある種、新鮮な気持ち。
    人間は最早“動物を殺して食べない”生き物になった世界のお話。
    動物の味そっくりに合成したものを食べてる、って、なんか人間臭くない感じがしますね。
    一番、葉月ちゃんが普通の女の子だなあ、と思いました。
    心配してよ、って可愛いなあ、とほんわり(する場面じゃないんでしょうが)
    いい子ちゃんですけど、それが厭味じゃないいい子ちゃん。
    歩未のことが好きで、ちゃんとお友達になりたかったのだろうな、と思いました。
    2があるようなので、続編に期待……。
    潔癖症のカウンセラーの先生は、橡さんともっと仲良くなれば良いと思いました。
    橡さんカッコイイですよね。昔の時代の人だとしても、きちんとした人間なのだと思えました。

  • 京極ちゃんの本はもっと厚くてもおk

  • 2が出たので読み直した。
    表紙の女の子たちのお陰で妄想力アップ。
    「なんと、そう来たか」と、
    「なんと、爽快な」が、いい感じ。

  • 京極作品にしてはちょっと変わった作風。

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

京極夏彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×