激流

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198620790

感想・レビュー・書評

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  • 内容的には中学校時代のあるグループだった生徒がバスの中から失踪し、消息のつかめぬまま20年の歳月が流れ、急に、その同じグループだった仲間?に「私を憶えていますか?」という失踪者本人からの謎のメッセージが届き、グループ仲間の5人が久しぶりに集い、20年ぶりに失踪事件について考え直し、ついに真相にたどり着いていくという話なのですが、間にグループ仲間それぞれに小さな事件が起こり、それが謎のメッセージと関連性のある話なのかどうか?小さな事件と失踪事件がどう結びついていくのか?というのが、かなり細かく描かれています。
    失踪事件の真相は非常に悲しいものですが、同じグループ仲間それぞれの失踪事件以後の人生や失踪事件に対する想いというのが非常に細かく描写されていたと思います。

  • 冬葉の失踪の真相は何なのか、全く分からず、ドキドキで早く続きが読みたくて、引き込まれました!!
    明かされた真相はちょっと物足りない気がしたけれど…
    初読み作家さん。他の作品も読んでみたくなった♪

  • 再読。NHKでドラマ化された。ところどころ設定が違う。もちろん、原作の方がよい。でもドラマで見てたから理解できた。だいぶ前に一度読んでるんだけど、ぜんぜん覚えてなくて(≧∇≦)
    長いし二段組みでなかなか進まず…。

  • 全ての始まりは中学の修学旅行。
    修学旅行の班行動の最中に失踪した女生徒。そして、同じ班だった面々。二十年経ち、次々とその面々にふりかかる事件。
    その事件のひとつひとつは失踪事件に関係あるのかないのか、その失踪した女生徒は生きているのか、死んでいるのなら何故失踪したのか。
    もちろんその同級生の中に有名人がいたり、刑事がいたりと少々非凡なことはあれど、事件そのものはよくありそう。同級生それぞれの現在の事情や当時の関係など事細かに出てきますが、それが苦痛ではなかったです。むしろそういう事情すらも面白く感じました。
    自分の同級生がこんな風に事件に巻き込まれたら、こんな風になるだろうかと考えてしまいました。

  • 久々の長編ミステリー。

    NHKでドラマ化されていたのを新聞で目にし

    ほんのわずかの前知識で読み始めたのですが
    最初からグイグイ引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。

    次から次へと起こる不可解な出来事。
    『冬葉はどうして失踪したのか?』が全くわからず
    これぞミステリーといった展開にぞくぞくしました。
    ずーーっと忘れていた事を
    何年も経った後、フトしたきっかけで思い出す。

    その小さな記憶が、まるで上流から下流へ流れる水のように

    どんどん大きくなり、うねりをあげていく。

    まさに激流というタイトルがピッタリでした。

    正直、最後の種明かしには大満足ではなかったので、★は1つマイナスですが
    久しぶりに「これは面白い!」と思いながら読んだ一冊です。

  • ストーリーに引き込まれながら読めた。その分、ラストに物足りなさを感じた。

  • ごっつり分厚く、上下で段組。
    読む前、ちょっぴり腰が引けましたが、読み始めたら先が気になる気になる。

    20年前。
    中学生のとき、修学旅行で失踪した女生徒からメールが届いた。
    「わたしを憶えていますか?」
    まわりで起きる事件…
    メールを送っているのは、本人なのか?
    それとも、悪意ある誰かなのか…

    とっても面白かった!
    厚さが気になりません。

    柴田さんの作品はいままでもいくつか読んだけど、一番好きかもしれない。

  • 「私を、覚えて、いますか?フユハ。」20年前に、行方不明になった少女から、メールが届いた。それぞれ、違う人生を歩んでいた、5人の同級生たちは、このメールによって引き寄せられ、大きな、「流れ」に、巻き込まれていく。はたして、フユハは、生きているのか?
    推理小説として、読んでしまうと、後半にがっかりしてしまう。しかし、登場人物たちの、複雑な心理を、うまく描いている。5人の周りで、次々と起きる事件。5人が、「忘れたい」と思っている記憶を、それぞれの視点から掘り起こしていき、繋げていって、少しずつ、真実が明らかになる。ストーリーには、、はらはらさせられるし、引き込まれてしまうところがあるが、事件の結末は、いまいち。

  • かなりの長編だけど、テンポがいいので引き込まれるように読み切った。
    ストーリーは面白かったけど、ただ結末まで含めれば「激流」というより「急流」位じゃないだろうか。

  • まもなく中学時代の同級会が開かれる。
    登場者たちの倍の年齢を経た我々、
    人生を終わったと観る自分。延長で今なお活躍している友を見ることだろう。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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