のんきなりゅう

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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198622008

感想・レビュー・書評

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  • 「見かけはおそろしいけれど、心のやさしいりゅうと友だちになった、かしこい男の子。りゅうを退治するために村へやってきた騎士・聖ジョージは、男の子のおかげでりゅうが悪者ではないと知りますが、決闘を待ち望む村の人たちをとめることができません。そこで、三人が考えたのは…?悪いりゅうを退治し、人々を救ったという騎士の伝説をヒントに、『たのしい川べ』で知られる英国の作家グレアムが書いた楽しいお話に、人気画家ムーアが美しい絵を添えました。小学校低・中学年から。」

    ・絵がすばらしかった。
    ・100年前に書かれた物語であり、この本ではその原作のかおりをそこねないように注意しながらあえて堅い古めかしい表現で描いている。
    ・世界観をつかむのに時間がかかった。訳者あとがきを読んで理解した。
    あとがき:
    「ヨーロッパでは、大人も子どもも、聖ジョージは竜をやっつけるものだと知っています。いわば、桃太郎と鬼のような関係です。邪悪な竜に苦しめられ生贄をささげている村に、旅の騎士、聖ジョージが白馬に乗ってさっそうと現れ、竜を退治してお姫様を助け出すというのがおきまりのパターン。ー聖ジョージは今もイングランドの守護聖人です」
    「キリスト教徒の敵である異教徒や災いを起こす大地の力、そのほか全ての悪のもとが巨大な怪物のからだを与えられ、竜とよばれました。日本人のわたしたちは、竜というとどこか神聖なイメージをもっていますが、西洋ではとことん悪役のようですね。」

    なるほどー。このような時代背景、ヨーロッパの竜や騎士のイメージ。そして、このお話がとても昔に書かれたものであるというのを先に頭にいれて、昔話を楽しむ気持ちで読むと、もっと楽しめるのだな。
    となると何歳向けの本なんだ?
    いや、子どもの場合はそこはあんまり気にせずに読むのがいいのかな。竜対騎士の決闘シーンとかおもしろいし。
    ・少年のご両親ものんきだな?笑
    ・町の人たちはあんまり竜を恐れていない・・が、怪物は退治しなくてはと騒ぎ盛り上がる。聖ジョージと怪物との決闘を見たくて着飾って飲み物を飲みながら見学する。
    聖ジョージ「この世は、よからぬものにみちているのだな。どうやら、悪というものは、りゅうの体内だけにふうじこめられているわけではないらしい。」
    「争いごとを好むのも、やめなさい。けんか好きな者は、いつか必ず、おのれの血をみるはめになる。そうなってからでは、おそいのだ。」
    ・聖ジョージいいやつ!!

  • りゅうはこわいものというステレオタイプのイメージを覆すやさしい幼年童話。

  • みんなごきげんでめでたしめでたし。

    こんなりゅうのお話もあるんだなあと楽しんでほしい。

  • 「おひとよしのりゅう」石井桃子さんの訳の本が復刻され、そちらを読みました。今の時代にぴったり、こういうつき合いが必要だと心底思いました。

  • 人がいいというか、のんきなリュウもいいね

  • 絵がとても緻密で色鮮やかなので画面を見ているだけで楽しい気持ちになります。敵同士という設定であるはずのりゅうと騎士が組んでアイデアで問題を解決してしまうのがおもしろいです。
    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=209740

  • ほんとに、のんきでイイやつすぎなんです、この〈りゅう〉。

    3年生に紹介。

  • 昔むかし、もしかしたら何百年も昔、羊飼いと、おかみさんと、小さな息子が住んでいました。息子は本が大好きで、家の手伝いをしていないときは、貴族から借りてきた本を読みふけっていました。そんなある日、近くのほら穴に竜がすんでいる事がわかったのです。
    羊飼いとおかみさんも、村人も竜を怖がって、いろんな噂をしましたが、息子は本を読んで竜を知っていたので、竜と話しをしに行き、友達になったのです。竜はとってものんきな竜で、戦った事もないし、趣味は詩を作ること。
    しかし、竜には聖ジョージと戦う、という(人間が決めた)伝統があり、ついに、この村にも聖ジョージがやって来ました。
    竜の運命やいかに。

  • 語り口も優しいし、カラーの挿絵がところどころに入っていて楽しめながら読める。思いやりがあり、終わり方も満足。

  • 大きくて見かけはおそろしいけれど、やさしくてちょっとなまけものの青い竜と友だちになった男の子。そこへ竜退治の英雄、聖ジョージがやってきました! ところがのんきな竜は「戦わないですむように話をつけてくれ」と、男の子にたのむのです…。 そこで、男の子と竜と聖ジョージで考え出した作戦とは? 

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著者プロフィール

Kenneth Grahame
1859年、イギリス・エジンバラ生まれ。5歳で母親を亡くし、以来バークシャーで祖母に育てられる。勉学とスポーツに秀で、オックスフォード大学への進学を希望したが叶わず、1879年にイングランド銀行に就職。単調な仕事からの逃避として創作を始め、雑誌に作品が掲載されるようになる。1893年に最初の短編集『Pagan Papers』を刊行、続いて『黄金時代』、『夢見る日々』を出版。『楽しい川べ』は、「マウス」というあだ名を持つ息子のアラステアに就寝前に語って聞かせた話と、その続きを息子に書き送った手紙がもとになっている。1908年に刊行され、大ベストセラーとなった。1932年、73歳で永眠。

「2017年 『楽しい川辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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