共犯マジック (徳間文庫 き 16-1)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198921392

感想・レビュー・書評

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  • 占いの本「フォーチュンブック」を手に入れた人間たちの数奇なそして錯綜する運命。

  • 短編集と思わせつつ、実は繋がってました系。面白かったけど、ちょっと話がとんでて説得力が…

  • 最後ですべてが繋がった。ただ、読む前に書評を読んでしまっていてかなり期待が高まってしまっていたので、正直そこまででもなかったかな。

  • 本屋でPOPに惹かれて手に取った一冊。
    いやはや予想外に面白かった!これだから本屋徘徊はやめられない(^_^)

    災厄のみを予言するという「フォーチュンブック」が若者の間で爆発的にヒット、その影響で自殺者が多発したことからついには発売禁止にまで至り、社会現象となっていた。
    そんな中ある書店でたまたま同じ日にフォーチュンブックを手に入れた7人の男女、運命の黒い糸に導かれるように彼らはそれぞれの犯罪に手を染めて行くのだった。

    帝銀事件、グリコ森永事件、3億円事件など…昭和の事件史を勉強したいと思える内容でした。
    この作家さんは初めてでしたが、連作短編を全部読むと長編ミステリーになるという作風のようで、最初の方に出てきた人間の名前を忘れて何度読み返したことか。。
    あ、あの人とあの人がここで繋がってこうなったのね!みたいな種明かしの最終章はもうちょいじっくり読みたかったです。乙黒の犯行動機もあんまりしっくり来なかったし。

    もう一度読んだら面白いかも。
    とにかくびっくりするくらいみんな不幸!苦笑

  • 不幸な結果しか出ないフォーチュンブック。そのフォーチュンブックを手にした人達が事件に巻き込まれていく。昭和の未解決事件を織り交ぜながら、話は進んでいく。最後の章は、あっ!!と声を出してしまった(笑)。

  • 2014/02/02

  • フォーチュンブックという占い書にまつわる連作短編。
    だが、全部読んで初めて全ての全貌が明らかになるため、一つの長編と言っても良い作品。
    全ての話に少しずつ謎を残しながら、最後にその謎を解いていく展開は面白かった。
    しかし、最後に全ての答え合わせがなされるシーンがあまりにあっさりしていて、もう少し余韻が感じられるラストがよかったな~と思い、星3つ。

  • 読みながらぞわぞわゾクゾク。
    フォーチュンブック、実際に手にできたら…自分の運勢くらいは占っちゃいそう。
    今の時代ならきっと、ネットで爆発的に広まってえらいこっちゃだろうなぁ。

  • 面白かった!!あんな大事件を、あんな風に絡めてくるとは~~!!!いやはや、あなどれません!!

  • 巷の若者たちに、じわじわと浸透していった人気の本。
    それによって、人生を翻弄していく人達…の連続短編。
    かと思いきや! な最後でした。

    見知った名前がぐるぐる出てくるな、程度に思っていました。
    最後まで読むと、何だかぐるっと輪になっている気になります。
    全ての発端は『本』なのか、それとも『書店』なのか『人』なのか。
    驚くべき繋がりがあるな、という程度。
    連続短編だと思っていた当初は、ミステリーのようでしたが。

    復讐って恐ろしいと同時に、すごいものです。
    あそこまで執念を燃やすとは…。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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