- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198935870
感想・レビュー・書評
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この作品の単行本が2009年に出たときに読んだ際の感想は「すっきりしない」でしたが、今あらためて文庫版(改稿はされているけれども)を読むと、ああ伊坂作品の芯というか筋というかブレのなさはそのままだと思いました。フェアかファウルか、誰にとって正しいのか都合がいいのかっていうのは、今の世相もあいまって考えさせられます。
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おもろかった。
王の話。
王求はけっこう苦労した。 -
ものすごい野球が上手な青年のお話。今(2023年)、ホームラン数が大騒ぎになっている大谷翔平選手。その大谷選手ですら打率は3割くらいなのに主人公は打率10割。フィクションだけど恐怖を感じる。話の展開もホラーというかハッピーエンドではないので相まって怖かった。
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2023.05.08
フェアはファウル、ファウルはフェア 野球の天才 マクベス
最後のコーチは帝王切開で生まれた?
うーん、よくわからんかった -
Fair is foul, and foul is fair.
良いは悪い、悪いは良い
普段は子どもの部活もテレビで観るのもサッカーですが、野球が嫌いなわけではないです。下手なりに少年野球やってたし、先日のWBCは感動もしました。
本書は天才的な野球選手が主人公の不思議な話。いつもの伊坂ワールドよりは軽めですが、冒頭の一節を「フェアはファウル、ファウルはフェア」と野球用語になぞらえて、正義と悪、真実と虚構を織り交ぜながら展開していきます。
前半はスポーツをする子どもの親目線、そして後半は、人間の温かさとか哀しさとか。そして何より、全編にわたってオマージュされているのはシェイクスピアの『マクベス』。
シェイクスピアの作品って断片的に知ってたり映像化されたものを観た程度なので、しっかり読みたくなりました。
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フェアはファウル、ファウルはフェア!
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つまらないわけではないけど、あまりに報われなく淡々と短い一生を傍観する感じが読んでいて辛かった。ラストに一筋の希望を書くことが伊坂さんは多いけれど、これには希望はなにひとつない。
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ラストでなるほど〜となったけど、ちょっとファンタジー要素多め
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伊坂幸太郎作品の中でも異色と言われるのが頷ける作品。登場人物を愛したり、登場人物に感情移入したりする事なく読み終える。人生ってフェアかファウルか紙一重なのか、運命はかえられないのか?
私もマクベス読まなきゃ。