- Amazon.co.jp ・本 (653ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198939373
作品紹介・あらすじ
タイムマシン〈クロノス・ジョウンター〉の開発、それをめぐる人々には、過去へ跳びたいさまざまな思いがあった。
小社〈エマノン〉シリーズをはじめ、『黄泉がえり』などで叙情SFが人気の著者が描くタイムトラベル・ロマンスの傑作、『クロノス・ジョウンター』シリーズの全ての中・短篇を収録した決定版を刊行!
感想・レビュー・書評
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梶尾真治さんの時間SFとしては最高傑作だと思う。時間遡行は可能なタイムマシンでありながら、利用者に過酷な代償を求める「過去射出装置=クロノス•ジョウンター」。第一話は、そんなマシンが、そもそも、"失敗作"として博物館に陳列されている所から始まる。Pフレックスという大会社の一部門が開発していた点もリアル。物語の後半には、他の部署が別理論から開発していた"時間遡行機"も登場するなど、短編連作としての面白さもある。
個人的に一番好きなのは第4話「鈴谷樹里の軌跡」ロバートFヤングの「たんぽぽ娘」が必読です!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時間遡行のSF短編小説
ひとつの事をなす為に、戻ってやり遂げるには凄いチカラが必要。今を悔いに思わないように、やりたいこと、やれる事、やるべき事を逃げずにやろう。
ひとつひとつの短編は、スラスラと読めた。
情景も思い浮かべやすい。
SFの割に設定が飲み込みやすいのもあるのかな?
まぁオススメです。 -
梶尾真治らしい物語でした。
とても厚い本なので、飽きてしまう方がいてもおかしくはないかな。
私はそれなりに楽しめました。 -
君はクロノス・ジョウンターに乗る機会があれば、チャレンジするか?
登場人物は、それぞれ大切な人を救う為に、リスクを知りながらも過去へと跳躍する道を選ぶお話。
心があたたまるSiFiストーリー。 -
ものすごく雑にいうと、タイムマシン的なものとそれを使った人たちの短編集。 タイトルや設定から、もっとラノベっぽいものを想像してたけど全くそんなことはなく、マニアックな感じのSFというわけでもなく、とても読みやすく楽しめる。 色んなパターンのタイムスリップ的な話が楽しめるし、読者が微かにニヤリとする程度の各話の薄い関わりとかも良い。 収録されてる「鈴谷樹里の軌跡」が『この胸いっぱいの愛を』の基となってるということだけど、結構前に読んで記憶が薄れてるのはあるけど全く重ならないかな。 全くの別物という印象。
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4,000年後に飛ばされる、てのが1番の衝撃だった
あちこちちょっと矛盾してる?って思うところがあったけど、全体的に面白かった
四半世紀も前の作品なのね -
タイムトラベル専門書店utoutoさんで、藤岡さんのpopを見て購入した本。
タイムトラベル物の良さが存分に楽しめる傑作。そのうち子供にも読ませたいな。 -
タイムパラドックスのラブストーリー
あり得ない設定による男女の家族のラブストーリー。なるほどなぁと感心するストーリーが連作で語られる。楽しい本だね。