クロノス・ジョウンターの伝説 (徳間文庫 か 7-8)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (653ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198939373

作品紹介・あらすじ

タイムマシン〈クロノス・ジョウンター〉の開発、それをめぐる人々には、過去へ跳びたいさまざまな思いがあった。
小社〈エマノン〉シリーズをはじめ、『黄泉がえり』などで叙情SFが人気の著者が描くタイムトラベル・ロマンスの傑作、『クロノス・ジョウンター』シリーズの全ての中・短篇を収録した決定版を刊行!

感想・レビュー・書評

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  • 梶尾真治さんの時間SFとしては最高傑作だと思う。時間遡行は可能なタイムマシンでありながら、利用者に過酷な代償を求める「過去射出装置=クロノス•ジョウンター」。第一話は、そんなマシンが、そもそも、"失敗作"として博物館に陳列されている所から始まる。Pフレックスという大会社の一部門が開発していた点もリアル。物語の後半には、他の部署が別理論から開発していた"時間遡行機"も登場するなど、短編連作としての面白さもある。
    個人的に一番好きなのは第4話「鈴谷樹里の軌跡」ロバートFヤングの「たんぽぽ娘」が必読です!

  • 長く積読したタイムトリップ系。読友さんお薦め作品。ページ数が650ページと分厚く、長らく温めておきましたが一気読み。短編ものですが、すべてが繋がる。恋人を助けるため、親しい人の病気を治すため、母に謝りに行くため、親友を助けるため、自分の過ちを変えに行くため、それぞれの主人公が人生を賭けてのタイムトリップする。クロノス・ジョウンターが大活躍した。タイムトリップでは切なさの中にも伏線回収が心地よい。確かにタイムトリップものでは最高級ですね。ベスト3は蒲生邸事件、リピート、クロノス・ジョウンターかな?

  • 時間遡行のSF短編小説

    ひとつの事をなす為に、戻ってやり遂げるには凄いチカラが必要。今を悔いに思わないように、やりたいこと、やれる事、やるべき事を逃げずにやろう。

    ひとつひとつの短編は、スラスラと読めた。
    情景も思い浮かべやすい。
    SFの割に設定が飲み込みやすいのもあるのかな?
    まぁオススメです。

  • 梶尾真治らしい物語でした。
    とても厚い本なので、飽きてしまう方がいてもおかしくはないかな。
    私はそれなりに楽しめました。

  • 君はクロノス・ジョウンターに乗る機会があれば、チャレンジするか?
    登場人物は、それぞれ大切な人を救う為に、リスクを知りながらも過去へと跳躍する道を選ぶお話。
    心があたたまるSiFiストーリー。

  • ものすごく雑にいうと、タイムマシン的なものとそれを使った人たちの短編集。 タイトルや設定から、もっとラノベっぽいものを想像してたけど全くそんなことはなく、マニアックな感じのSFというわけでもなく、とても読みやすく楽しめる。 色んなパターンのタイムスリップ的な話が楽しめるし、読者が微かにニヤリとする程度の各話の薄い関わりとかも良い。 収録されてる「鈴谷樹里の軌跡」が『この胸いっぱいの愛を』の基となってるということだけど、結構前に読んで記憶が薄れてるのはあるけど全く重ならないかな。 全くの別物という印象。

  • 4,000年後に飛ばされる、てのが1番の衝撃だった
    あちこちちょっと矛盾してる?って思うところがあったけど、全体的に面白かった
    四半世紀も前の作品なのね

  • タイムトラベル専門書店utoutoさんで、藤岡さんのpopを見て購入した本。
    タイムトラベル物の良さが存分に楽しめる傑作。そのうち子供にも読ませたいな。

  • タイムパラドックスのラブストーリー

     あり得ない設定による男女の家族のラブストーリー。なるほどなぁと感心するストーリーが連作で語られる。楽しい本だね。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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