翼竜王を飼いならせ: 暴君竜を飼いならせ2 (キャラ文庫 い 6-2)
- 徳間書店 (2015年5月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199007958
作品紹介・あらすじ
最強の恐竜・Tレックスの遺伝子を継ぐ高校生・可畏。
彼と結ばれた潤は、彼が生徒会長として君臨する学院で平穏な生活を送っていた。
けれどある日、5人の転校生が現れた!? 四人の美形恐竜を従えた、美貌のアメリカ人・リアム──
彼はティラノサウルスの血を引きつつ、翼竜でもあるキメラ恐竜!!
群がる取り巻き連中も意に介さないリアムだが、なぜか潤にだけ興味を示して近づいてきて……!?
感想・レビュー・書評
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前作同様スピーディーに物事が進んで面白い。
設定が壮大でオリジナリティがあるのに、この巻では結局のところ、主人公たちとサブキャラたちの恋愛模様を描いているのが潔い。やっぱりBLはそうでなくっちゃ。
早くも、新キャラたちのその後が気になった。
フェア合わせで買ったけど、続きを読みたいかも。 -
1巻の時に感じた構成力の素晴らしさが、この2巻でも遺憾なく発揮されていて、序盤から感動の嵐でした。
1章から3章までで、
・1巻のおさらい
・世界観の説明
・主要キャラの性格・立ち位置・関係
・現在の問題の焦点
・新キャラの登場
・色っぽいシーン
のすべてが過不足なく入っていて、本の中に入りながらも舌を巻きます。鮮やかすぎる。素晴らしい…!と唸りつつ。
1巻の時に、潤の楽観的性格がシリアスな局面において安心材料だと書きましたが、今回は彼の芯の強さや、物事の本質を見抜く力に心打たれました。こういうのを本物の強さっていうんだろうなあ、とか思います。
メインカップルが素敵なのはもちろんなのですが、個人的にはクリスチャンが…。悲鳴が出るほどツボで…。年齢も外見もマッドサイエンティストっぷりも、たまらなかったです…。極悪非道なのではなく、あくまでも非常識で研究バカなだけ、に加えて人間の倫理観がよく理解できていない、という感じがよく出ていて、ひどいことをいっぱいするのに憎めず、最後のメールには笑わせられました。すごく彼らしい。リアムと幸せになって欲しい。というか、リアムを幸せにしてあげて欲しい。
まだ続編があるのが幸せです。次も楽しみです。 -
暴君竜の続編。
ラブラブな二人の前に現れたのは人工的に優秀な胤を使って造られた可畏の弟?
美し過ぎるリアムは、可畏の父親と共に潤の存在が可畏を揺るがすといい、母と妹を人質に潤に別れろと迫る。
ここまで追い詰められてどうするのか?と思って読んでたけどちゃんと上手に収束した。今回もその収束に脱帽。のの先生、上手いなぁ。
リアムとパパのその後とか読みたいけど、最強の息子か娘が産まれたら産まれたで、可畏の立場が危うくなりそうだな、、。
挿絵ですが、最後の砂浜エチのイラストが秀逸でした。tんkの神々しさよ!(笑) -
前巻の「暴君竜を飼いならせ」は文字通りすっかり飼いならした感はあるけれど、今回の翼竜王は飼いならす訳じゃなく、別カプ誕生を体を張って見守る的な?『こんなん有り得へん』設定は相変わらずゲラゲラ面白かったです。可畏さん、性格丸く常識的になったわ~。潤さんは受けちゃんだけど、調教の才能あるわ~。
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恐竜BL第2弾。笠井あゆみセンセとの強力タッグで続きが読めて嬉しかったです。
恐竜社会を現在の学園モノに融合した、ファンタジックな弱肉強食ラブ。今回は可畏と敵対する純白の麗人翼竜リアムやら、可畏の父親でマッドサイエンティストのクリスチャンやら濃い新キャラが、これでもかと言うくらい可畏と潤の恋路を阻んできてドキドキハラハラの連続でした。学園内だけに留まらず竜人の島も登場して、さらにスケールアップしていました。
弱肉強食の恐竜社会のオキテの中で、潤はいつも前向きで暴力に屈することなく意志を貫いていて、かわいいけれど頼もしい受です。
獰猛な可畏をまっすぐな愛で飼いならしたツワモノですね。
家庭の温かさを知らずに育った可畏が潤の実家を訪問、お泊りするシーンがよかったです。人間らしさに目覚める暴君ww
そんな甘いラブに浸っていた潤も、今回は家族をとるか恋人をとるかという究極の選択を迫られてとても辛い目に遭ってしまいます。…オジサン無茶苦茶な思考回路。
竜人である可畏の親子関係は、人間社会の常識でははかり知れないものがありますね…母親がああだったから、せめて父親はと思ったら、これがまたとんでもなかったです。
…リアムは卑劣なところもありましたが、生い立ちとかその身に起こった変化とかを考えれば同情するしかありませんね。幸せになってほしいです。一刻も早くオジサンの節穴だった目が治りますように…w
可畏は潤を愛したことで、将来の一族のボスとしての確固とした強さを得たと思います。愛する者を自分の弱点として排除するのではなく、守り抜こうと決意してさらにカッコよく成長。ステキです。
エロ的にも甘くて濃厚で、イラスト込みでとても萌えました。