断片的なものの社会学

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  • 朝日出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255008516

感想・レビュー・書評

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  • この本は何も教えてくれない。
    帯に書いてある通り、著者の日常生活の中の出来事や対談内容を断片的に記録した日記のようなものである。
    どこの本屋にも置いていなかったため、Amazonで取り寄せて読んでみたが、イマイチ面白さがわからなかった。
    短編集のような作りで、好き嫌いが分かれる作品だと強く思う。
    時間が経ったらもう一度読み直してみたい。

  • チェーホフの銃のように扱われるマイノリティ属性の苦しみなど、短編エッセイが色々。

  • 物語は生き物で、
    切れたら血が出る、というところには共感する。

  • 共感できる箇所があちこちにある。わたしたちは無意識のうちにいつも、物事を分析し、整理し、意味の通るように並べて、日々を生きている。意味をなさない「断片」はそこからこぼれ落ちていく。あえてそこに目を向け、その断片のまま意識を凝らしてみる。おさまりのいい意味づけをせずに物事を見る。おもしろいと思う。思うのだが…。

    それで? それを言っちゃあおしまいよ、なんだけど、やっぱりどうにもこの言葉が浮かんでくるのをいかんともし難いのでありました。

  • 色んな人のインタビューは面白いが、ネコのくだりとか作者の感性には付いていけない。

著者プロフィール

岸政彦(きし・まさひこ)
1967年生まれ。社会学者・作家。京都大学大学院文学研究科教授。主な著作に『同化と他者化』(ナカニシヤ出版、2013年)、『街の人生』(勁草書房、2014年)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015年、紀伊國屋じんぶん大賞2016)、『質的社会調査の方法』(石岡丈昇・丸山里美と共著、有斐閣、2016年)、『ビニール傘』(新潮社、2017年)、『マンゴーと手榴弾』(勁草書房、2018年)、『図書室』(新潮社、2019年)、『地元を生きる』(打越正行・上原健太郎・上間陽子と共著、ナカニシヤ出版、2020年)、『大阪』(柴崎友香と共著、河出書房新社、2021年)、『リリアン』(新潮社、2021年、第38回織田作之助賞)、『東京の生活史』(編著、筑摩書房、2021年、紀伊國屋じんぶん大賞2022、第76回毎日出版文化賞)、『生活史論集』(編著、ナカニシヤ出版、2022年)、『沖縄の生活史』(石原昌家と監修、沖縄タイムス社編、みすず書房、2023年)、『にがにが日記』(新潮社、2023)など。

「2023年 『大阪の生活史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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