怪談えほん (2) マイマイとナイナイ

著者 :
制作 : 東 雅夫 
  • 岩崎書店
3.21
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本棚登録 : 492
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265079520

感想・レビュー・書評

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  • 怪談えほん第2段。
    マイマイとナイナイは姉弟で、小さなナイナイを胡桃の中に入れてマイマイはそれを目の中に入れている。
    マイマイが怖い夢を見た時に、それを忘れようとしてもナイナイがマイマイの頭の中の恐怖を引っ張り出して忘れさせてくれない。
    恐怖を忘れられないって恐ろしい。
    後味が悪く、苦虫を噛んだ後の様な感じが続く。
    日常に刺激がないという大人の人にぜひ読んで欲しいです。
    宇野亜喜良の絵もかなり不気味です。

  • 『悪い本』が感覚的なこわさなら
    こちらは想像力を刺激されるこわさ。
    オチの不安さも精神に来るものがある。

    このシリーズまとめて精神不安定剤と呼びたい。

  • マイマイには、とても小さな弟、ナイナイがいる。
    でも小さすぎてお母さんにも見えない。
    あるときマイマイの右目が壊れたのでくるみの殻とナイナイを入れてそこがナイナイの寝床になった。
    マイマイが寝ている間にナイナイは目を開ける。
    ナイナイが見た恐ろしい闇がそのままマイマイの頭の中に入ってマイマイは悪夢に囚われてしまう…。

    本当は怖いグリム童話、みたいな恐ろしい設定。
    結局ナイナイは実在するのかしないのか…。

  • 息子六歳に読みきかせました。
    感じるところがあったのか、読後にむっつりと不機嫌に。。。
    少し噛み砕いて説明してみたら、「やっぱり怖い話じゃん。明日(図書館に)返してきて」と言われてしまいました。

  • 皆川 博子作  宇野 亜喜良絵  東 雅夫編 

  • 馬に蹴られて壊れた自分の右目の中に、代わりにクルミをはめた少女マイマイ。
    彼女は、あまりに小さいため両親には見えず、自分にしか見えない弟のナイナイをクルミの殻に入れていた。
    もうここでゾォ~として、とても子どもたちには無理と思いました。
    でも、実際に子どもたちが読んだら、どうなんだろう?
    本当に怖いお話が大好きな子は読みたがるかな?
    それ後、マイマイの頭の中を支配した夜の夢が、ナイナイを誘い出し、
    空っぽになったクルミの中に、マイマイの心を押し込んでしまいました。

    「ねぇ、きみ、たすけてやって。」だなんて恐ろしすぎるし、
    どうやってマイマイを助けたらいいのかわからないけれど、
    最後のページの絵には、明るい光が射していました。

    皆川博子さんのお話も怖いけど、絵もかなり。
    「怪談えほん」のシリーズ。
    他に宮部みゆきさんや京極夏彦さんなどが書かれているようなので、
    機会があれば覗いてみよう。

  • なんだろう。
    なんだろう。
    じわじわくる怖さ。
    なんだろう。

  • 書店
    こちらも中央から発注取り消しくらった^p^
    『悪い本』よりは怖くないかな。谷山浩子の不気味系の歌を彷彿とさせる雰囲気。嫌いじゃない。

  • すくいのない、無邪気さ。

    妖しい色づかいと美しい絵がまた怖さを増幅させる。

  • 本を買う前から公式サイトを見て娘に「マイマイとナイナイ」のお話を勝手にしてたのだけ…

    怖かった〜!!!

    でも、3歳児には少し難しかったみたいで、読んでる間も反応少なく、読み終えてからもきょと〜ん…てな感じで。
    これは、じわじわ来る系。どのくらいから怖くなるんだろう…
    継続的に読み聞かせて、反応を確認してみたい。(実験か?!)

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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