猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299005304

感想・レビュー・書評

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  • 327ページ
    1300円
    7月27日〜7月28日

    ふと立ちよった神社でお尻に星のマークがついた猫、ミクジからその人にしか見えない文字が書かれたタラヨウの葉を授かる人々。宮司さんは『そのお告げを大事にした方が良い』と言う。失恋のショックから立ち直れないミハル、中学生の娘と仲良くなりたい父親、なりたいものがわからない就活生、家族をないがしろにしたと後悔する頑固おやじ、転校先でクラスに馴染めない男の子、20年来の夢を諦めるべきか迷う主婦、自分のしたいことに臆病になった占い師。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく。猫のお告げが導く、7つのやさしい物語。

    短編集でとても読みやすい。猫は一瞬しか出てこないのだけれど、樹の周りをダッシュする様子や笑いかける様子、返事をする様などがうまく描かれており、想像するのが楽しかった。物語も一つ一つが心暖まるもので、ほんわかした気持ちになる。

  • ほっこりとあたたかい気持ちになりました。
    特に六枚目の「スペース」が好き。
    僕は基本的にプラス思考だけれど
    負の思い込みはもったえないよって
    みんなに言いたいですね。笑

  • 【選書No】006

  • ミクジに会いたいと思いました。また、何気ない日々の一つひとつを大切にしていきたいです。

  • なにかを思い悩む人に、神社にあらわれる猫がお告げをくれる。
    なんて夢物語なんだろうとは思いつつも、また、お告げがあったとしてもこんなにみんな順風満帆にいくもんかと思いつつも(文句つけすぎ)、読みやすくてほっと一息つける感じが良かったです。

    自分がもし何かに迷ったときに神社に行ったら…(そしてミクジに会ったら…)と想像したのですが、悩んだり迷った時に神社行くという選択肢がなかったことに気付きました(笑) 散歩の先に神社に行ってみるのも悪くないかな〜

  • 猫と木の不思議な物語。

  • スペースの話が特に好き

  • 恋愛のお話もあれば
    家族の絆の話もあり
    夢に向かってがんばる話もある

    全てがある場所につながっている
    そんなお話でした

    私が特に好きなのは、
    「やっと固くなった左手の指が、とても誇らしくて嬉しいからです」

    「もう一度、お店やろう」

    「結果はともかく、トライしてよかったと思うの。」

    の3つです

  • 神社のネコをきっかけに、モノクロの世界が明るく広がる物語。
    友達に勧められて読んだ。
    日常系の物語。
    このストーリーは本で体験しなくとも現実で体験できると私は感じてしまう。
    そのため、あまり読んでて充実感は感じなかった。

  • やっぱり青山さんの作品は大好きだなぁ♡

    感情の表現や描写がいつも私を惹き付ける。
    ずっと読んでいたくなる心地良さ。
    なにか大切なことに気付かせてくれるというか、温かい気持ちになれる。

    この作品は連続短編集。猫のミクジからお告げをいただけた人達のお話。
    7人の人々のそれぞれの立場での気持ちや、生活が描かれている。
    青山さんの作品で面白いと思うのは、短編でありながらこの作品に登場する人達が他のストーリーのどこかにいるというところ。
    どこかで繋がっていたり。それを探すのも私の楽しみになっていたりする♪

    青山作品には、素晴らしい名台詞もたくさん(☆∀☆)キラーン!
    本当に素敵な作品でした。

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

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