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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305708229

作品紹介・あらすじ

20世紀ノーベル賞作家、川端康成をどのように解釈、あるいは再解釈してゆけるのか。文学・美術・映画、あらゆる分野から巨人を分析し、既成の批評神話の超越を目指す。今世紀以降も読み直し、翻訳や考察を続行してゆくために、何をどうしていけばいいのか。
パリで開催された「川端康成」の国際シンポジウムをもとに、ヨーロッパ・アメリカ・アジアの執筆者が大集結。近代の文化遺産、KAWABATAを、世界の舞台に再生する。

特別寄稿、多和田葉子・四方田犬彦。川端研究史上初、志村三代子による川端原作映画の紹介事典付。

執筆は、坂井セシル/多和田葉子/川端香男里/ジャン=ノエル・ロベール/平中悠一/アーロン・ジェロー/スティーブン・ドッド/和田博文/仁平政人/李征/鈴木登美/ジョルジョ・アミトラーノ/田村充正/金井景子/イルメラ・日地谷=キルシュネライト/紅野謙介/十重田裕一/マイケル・ボーダッシュ/四方田犬彦/志村三代子/兪在真/黃翠娥/信國奈津子/坂上弘。

【一九六八年に日本文学史上初めての文学ノーベル賞を受賞した作家の研究が、没後約45年経った現在、国際的な場で再考察されるのはごく自然なことであろう。この再考察は既成の文学研究の蓄積をふまえながら、批評方法をさらに批評してゆき、新しい視野を開拓してゆく所に目標がある。大きく分けて、作家の同時代的で実験的な創作法、つまりモダニズムと、日本の伝統的な美学や慣習に修飾を求める表現法、つまり伝統主義の両方を、批評的な神話と捉えて、それらを超越してゆく観点を編み出してゆくのが、本書のねらいである】…序文「川端研究の新しい広場を作るために」より

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著者プロフィール

パリディドロ大学教授。日本近現代文学。著書にHistoire de la littérature populaire japonaise 1900-1980, Paris, L’Harmattan, 1987 (『日本の大衆文学』朝比奈弘治訳、平凡社、フランス.ジャポノロジー叢書、1997年)、Kawabata le clair-obscur – Essai sur une écriture de l’ambiguïté, (明暗の川端―曖昧性のエクリチュールに関するエッセー)Paris, Presses Universitaires de France, 2001, rééd. 2014. 他、日本近現代文学についての論文、翻訳、多数。

「2017年 『川端康成スタディーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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