ポータブル・フォークナー

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 103
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (864ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309208602

感想・レビュー・書評

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  • 満を持して現れたポータブルフォークナー日本語版!長命だった作家のマルカム・ラウリーがアンソロジストとなって米国南部の架空の郡ヨクナパトーファの様々な物語を分かりやすくコラージュした作品!これのお陰でフォークナーはノーベル文学賞を受賞できたのだからスゴイ!

  • そりゃ、クエンティンコンプソン青年も、アメリカ南部を「憎んでなんかない!憎んでなんかないさ!」と言っちゃうよな。

    しかし800ページ上下二段は全然“ポータブル”じゃない。

  • 時系列に並べられたフォークナーの中短編集。最初のフォークナーとしてよいと思う。

  • 23年5月15日読了。

    「響きと怒り」や「アブロサム、アブロサム!」とは違い、読みやすい。しかし分量がある。ものすごく読みごたえがある。「熊」が難解な4章のおかげで特に良い。
    これから「響きと怒り」や「八月の光」を別訳版で読んでいこうと思う。

  • あまりに一文が長すぎて、どの言葉がどの言葉を修飾してるんだか見失っちゃううえに、時制もごちゃ混ぜだからなんの話だったか迷子になっちゃう‥みたいなみっちりと詰まった異常な文体が、事実と記憶が虚実もない混ぜにして重層的に絡み合った過去が連なった結果が今このときなんだ、ていう独特な歴史観によるものだったんだなー、てのが解説読んで腑に落ちた。
    そんなわけでひたすら眠い、みたいなやつも中にはあるけど、フォークナーの濃密な世界にかいつまんでたっぷり浸れる、という言語矛盾的な幸せ。

    とにもかくにも物語世界の時系列がわかってすっきりした。

  • 次に読む本を探している中で出会ったフォークナー。恥ずかしながらこの年まで名前すら知りませんでした。ミシシッピ州の中に(付近に?)ある架空の州の中で暮らす人々を完全な描写で綴る。大江健三郎も読んでいたと言うことでもう少し粘って読み進めたかったけど、プランテーションやニガーなど色々、半分は寓話みたいな感じでした。途中で断念。

  • フォークナーの全体像を知るには便利といえば便利だが、入門書ではない。これが兵隊用の「ポータブル」な冊子とは・・・。アメリカ軍兵士が読んでいたのかこれを。
    「熊」と「エミリに薔薇を」が好き。

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著者プロフィール

1897年アメリカ生まれ。南部の架空の町を舞台にした作品を多く生み出す。著書に『八月の光』『響きと怒り』『アブサロム、アブサロム!』など多数。1950年ノーベル文学賞受賞。1962年没。

「2022年 『ポータブル・フォークナー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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