- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309273389
作品紹介・あらすじ
かつてそこに陽子がいた。かつてそこにチロがいた。いつもそこは楽園だった。1982〜2011荒木家のバルコニー愛の全記録。
感想・レビュー・書評
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「かつてそこに陽子がいた。かつてそこにチロがいた。いつもそこは楽園だった。1982〜2011荒木家のバルコニー愛の全記録。」
荒木氏が30年刊撮り続けた自宅のバルコニー。マンション自体が取り壊され、今はもうない。
「パラソルの下で食事をすれば食卓に、水着でチェアーに座れば砂浜に、雪の日はゲレンデに、チロちゃんが走ればジャングルに、変幻自在に変化する楽園。愛ってなんなのだろう?いくら考えても答えにたどり着かないのだが、荒木さんの写真を見ているとわかりかけたような気持ちになる。」(『小泉今日子書評集』の紹介より)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
荒木経惟 著「愛のバルコニー」、2012.7発行。1982年に引っ越し、とても広い、とても広いバルコニー、猫(チロ)も、陽子夫人も、荒木さんも春夏秋冬みんなのびのびですw。1990年陽子夫人が癌で早逝(42歳)し、チロと二人のバルコニーに。そして1999年、荒木さん一人になり、バルコニーは愛の詰まった思い出の場所に。別れは辛いですね!
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同じ場所なのに年月が経っていくのがわかる。美しい時間は美しい、寂しい時間は寂しい
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30年に渡る奥様と愛猫の歴史。撮影場所はバルコニーという極めて限られた空間。はじめのうちは温かで優しい日常。これが日を追うごとにアナーキーに。猥雑と非凡が炸裂しだす。過激に転変を繰り広げる亜空間。淡々と移ろう時節と激しいアラーキーの対照に魅せられる。終章では水原さんとの対談が掲載されている。荒木氏の心奥を垣間見ることができる。
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陽子さんとのからみは泣けるし、二人の愛の軌跡はとっても素敵なんだけど、アラーキーのセンスはどうも……ついていけん。
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13014
水原希子とのトークつき。 -
アラーキーが自宅のバルコニーから撮り続けた30年の記憶。愛妻も愛猫も姿を消し、代わりにおもちゃの恐竜たちが占拠しはじめて…。モノクロの世界で綴られる愛と記憶のストーリーに、なんだか胸がつかまれる想い。
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陽子さんがいて、チロがいた、あのバルコニー。今はなくても、かつてそこにあったこと、あの時代を、わたしも共に生きられたこと。写真があって良かった。はじめてそう思った。