夏休み (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
3.43
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本棚登録 : 782
感想 : 117
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408019

感想・レビュー・書評

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  • かるーく、すーっと読める作品でした☆

    奥さんの友達の旦那さんの家出から物語りは動き出すんですけど、なんか…愉快でしたね↑↑
    二組の夫婦の離婚の危機なんで、全然軽くないはずなんですけど、どこかおもしろいといぅか軽いんですよ。
    ゲームの勝負の結果が離婚につながるっていぅのもね(^_^)

    なんだか風が通り抜けるよぅにすーっと進んでいって…気付けばおわりって感じでした☆

    張り詰めた日常から飛び出した?まさに“夏休み”
    気楽にゆったり読める作品だと思います♪

  • どこにでもありそうだけど中々主観的には感じることのできない小さな幸せを,じんわりと感じることが出来る作品だった.
    時代が合う人はきっとさらに楽しめるのだろうなと思った.

    男性同士が少しずつ心を開いて仲良くなっていく描写が良かった

  • 再読。あーーー、やっぱりいい。この、「絶対ありえないけど、もしかしたらどっかのドアの中ではこんな人がいるかもしれない…」って感じの距離のファンタジー感がいいんだーー。ぽわん~としたままぽわん~と読めてぽわん~といい話なの。登場人物みんな好き。中村航氏の小説の女性って、本当に中身がかわいくて魅力的で素敵。あ~まったりした!それにしてもみっちりした(推定)スマブラ描写!(推定)大乱闘スマッシュブラザーズがこんなに描かれる小説は他にあるだろうか?

  • 【本の内容】
    「十日間ほど留守にします。

    必ず戻ります」。

    吉田くんの家出がきっかけで訪れた二組のカップルの危機?!

    ユキと舞子さんの書き置きに導かれて、僕と吉田くんのひと夏の不思議な旅が辿り着く場所は―キュートで爽やか、心にじんわりしみるとびっきりの物語。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    おままごとみたいな結婚生活。

    周りからみれば痴話喧嘩以外の何物でもないごたごた。

    ゲームの勝敗によって離婚するかどうかを決める子どもっぽさ。

    ゴスペラーズさんが解説で書かれているほどには、リアルだとか共感できるとか思いはしないが、まったくの他人事でもない感覚。

    まあ、私は義理の母を「ママ」とは呼ばないが。

    主人公マモル夫婦と友人の吉田夫妻のごたごただけだったらちょっとキツい話になってたような気がするが、レンタカー店の工藤さんという人物の存在がこの物語をきりりと引き締めている。

    ページ数にしたら5ページくらいの出番なのだがすごく好感が持てた。

    ああ、もう私はこういうちゃんとした大人の方に感情移入するような歳になっちゃったんだなあ…と一抹のさみしさを覚えつつ、今年も夏休みがきますね。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 軽やかな話の展開がいい
    登場人物がいい、ユキがかっこいい
    ママもいい
    味もくせもちょうどいい




    朝食が美味しければ、人生の半分は成功しているってのは素敵な考え方だと思います

    素敵な考え方が、この本から得られると思います

  • ある2組のカップルのお話。ユキと僕。舞子さんと吉田君。ある日吉田君が家出をしてしまいユキと舞子さんは旅に出る。2人と合流する為に草津へ向かった僕と吉田君だったが…。

    2組のカップル、ママ、工藤さん、それぞれが素敵なキャラでほんわかした空気感の物語でした。

    美味しいお茶が飲みたくなります。
    分解の鉄則も面白い。

  • つち。

  • ママとかお茶とか草津とかゲームとかそういうのの描写というか使い方はいい感じだと思うんだけど、とにかくキャラが弱い。どんな人達でどんな関係なのかがぼんやりとしか分からない状態でいろんなことが起きるので、あんまり感情移入できない。特に吉田くん。一番重要な人物なのに。

  • 二組の夫婦の物語でした。この二組の中ででどうにかなっちゃうんだろうかとはじめはちょっとハラハラしたけど、そんなこともなく、とてもハートフルな内容だった。
    吉田くんのしたことに対しての女子2人の仕返しの仕方が、とってもナイス!

  • 申し訳ないけれど、ぼくにはあまり面白さがわからなかった。

    巻末の解説を、ゴスペラーズの方が書いてて、それも読んでみたんですけど、どうやらあれかな。世代かな。世代が違うからかな。

    曰く、随所に散りばめられてる仕掛け的な言葉があるらしいんだけど、それに気付かなかったし、気づいても共感できなかった。

    そして、この強気な女たちも意味がわからないし、弱々しい男たちもなんだかもやっと。変な方向に走り過ぎて、各自でばたばたしてて。

    ユキはともかく、舞子さんはなんだよ。なんでだよ。それでいいの?自主性というか主体性とかがないじゃないか。でもこんな感じなのかな女性って。これに共感するんだろうか…。

    あと、男同士で旅館に行くことにそんなに違和感ないんだけど…そんなに変な目で見られるかな…??主人公達自意識過剰なんじゃ…。そのくらい気が高ぶってたってことを表してたのかな…。

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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