猫道楽 (河出文庫 な 7-32)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 1919
感想 : 152
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409085

感想・レビュー・書評

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  • エロいから
    うつくしいのかもしれない

    すきっす

  • 「猫シッター募集・短期・住みこみ/三食つき」という
    学生課の掲示板の求人に応募した梓一朗。
    同じく猫シッターに募集した日暮 星とともに
    〈猫飼亭〉を訪れたものの応対に出た駒形芳白(よしあき)とは
    会話が噛み合わない。

    どうやら猫の世話をするのではなく、「ねこ」になり
    兄弟の道楽に付き合うということらしい。
    そっちのネコかよ!!

    猫飼亭のレトロな家屋や美しい骨董品など
    小物使いに関しては、文句無し!
    猫飼亭の末っ子の芳緑(かおる)に関しては
    今までの少年同様、美しくミステリアスな空気を纏っていて
    表面描写に関しては文句はないけれど、兄貴がよくない。

    諸悪の根源、イケメン兄貴 芳玄(よしはる)と芳白(よしあき)
    これが青年なんですよぉ〜

    せっかく怪しい雰囲気で進んでいくのに
    この青年二人が出てきた途端に、あけすけにストレートに
    あっけらかん?とオイタをしてしまうのですよぉ〜

    ある意味、官能的なのかもしれない。
    あのバスルームもステキだし・・・
    バスタブが泡泡になっていく仕掛けも面白いし
    漂う香りと眠気で理性も飛んでしまうんでしょ〜

    しかしなぁ〜
    嫌いではないけど・・・
    初期作品ばかり読んでいたので戸惑ってます。

  • 同性愛話なのに、澄ました感じで展開しているのが笑える。

  • 結構直接的な表現が多いような。でも設定とかは割と好きな感じ。

  • さわやかな文章の裏のエロス

  • やっぱりきれいな世界を表現できていると思う。この世のものではないというか、どこか別の世界と行き来できてる感じ。
    今回のテーマは猫。芳玄(よしはる)・芳白(よしあき)・星・芳緑(かおる)の四兄弟が住む(星は別)「猫飼亭」を舞台にしている。彼らは、そこを尋ねる人たちを「猫」と呼ぶけど、彼ら自身が猫なんじゃないかなぁと思ってしまう。
    登場人物の相互関係の鍵は、写真に見つかる。

  • 人とか猫とか

  • 個人的には好きな話。
    BL表現ありでした。BLと表現していいのか分かりませんが…
    少年愛とは違いますし(笑

  • 久々再読。私はファンタジーっぽい少年ものより、ちょっと年齢層高めで現代ものの方が好きなんで楽しめましたが、しかし表現が直接的だよね!

  • タイトルと紹介文を読んで買ったので、著者を見てなかった。
    長野まゆみさんだったんですね。
    友人が学生時代に萌えてたのを思い出しました。

    読んでいて、アレ・・・アレレ??
    猫ってそっちのネコ?
    飼うってそっちのカウ??
    そういう方向の本なのですね!
    直接的表現が多く、驚きましたが
    どうやらこの本がイレギュラーなようですね。
    他の作品はここまで直接的表現ではないようです。

    言葉遊びや、軽快な文章運びなんか読んでいて世界観に引き込まれました。あぁ、そういう世界もアリなのかもしれないなと思わせる何かが
    あったように思います。
    文章が音楽を聴いているようで、心地よかったです。
    余韻が軽めだけれど、想像の余地を残していて旨いなとも思いました。
    サラッと読むにはいいかもしれないねー。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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