家と庭と犬とねこ (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 82
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415918

感想・レビュー・書評

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  • 雰囲気買い。エッセイ。

    1945年から二年間に亘る百姓生活の話と、背中に傷をおった猫おキヌさんの話が中心……な感じ。

    一番印象に残ったのは「忘れ得ぬ思い出」という話。
    小学校の授業でカンジンこよりを皆で作っていると、要領が悪くて不器用な子が、ばか正直につなぎ目をしっかりつないだ切れないこよりを作ったという簡単な筋書き。
    でも、そのことがずっと残っていて、若い人のたかをくくった態度を見ると、この話をしたくなるという所まで読んで、印象に残った。

  • 普段はたくさん本読みたいからどんどんページをめくっていくけど、この本はじっくり時間をかけて1ページずつゆっくり大事に読みたいと思った本だった。

    大事に思うことを大事にできること。思っててもなかなかできないからこそ、すごいなあ。色々と染みた。

  • 旅のおともに何か文庫本を、と思い出して書店に寄った。
    読みたいなぁと思っていた『幼ものがたり』は書店になかったので、人柄を知りたいしこの生活随筆集を選んで購入。

    季節のうつりかわり、子ども時代の豊かな時間、戦後すぐの東北での開墾生活、一緒に暮らした犬やねこのことなど。
    (カバー裏より)

    没後10年。
    児童文学界と埼玉の偉人。
    ペンを片手に机のそばで笑っている写真のイメージで、朗らかな方なんだろうなぁと思っていたら、イメージと違った。
    ときに感じる偏屈さは、純粋さゆえなのだと感じた。
    「しゃけの頭」、「つゆの玉」、「むらさき色のにおい」、あたりが印象に残った。
    「ひとり旅」(「透明になっていくような気持ち」)に共感し、慰めにもなった。
    前半は旅の電車に揺られながら、後半は自宅で腹這いになって読んでいたことを、この先覚えているような気がする。

  • 1948年〜2010年にかけて、新聞、雑誌、書籍等に発表されたものを2013年5月に河出書房新社から刊行し、それの数篇を入替え、再編集した55篇を2018年2月河出文庫から刊行。エッセイ集。内容的には昭和初期辺りのたいへんな時代を感じさせる話が多く、受け取りが、難しかったです。

  • プーさんなどの本を翻訳した方の、あちこちの雑誌等に掲載されたエッセイの寄せ集めなため、一貫性に欠いていて少し読み辛かった。時間も飛ぶし、経緯なども丁寧に説明されているわけではないし。それでも、翻訳をしながら少し農業をやり、動物を飼い…というのは私が今まさに憧れている生活なので、興味深く読んだ。石井さんの経験された農業は私が憧れてるものより全然本格的で、生ぬるいものではないけれど…

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著者プロフィール

作家、翻訳家。『クマのプーさん』『ちいさいおうち』「うさこちゃん」シリーズなど数々の欧米児童文学の翻訳を手掛けながら、『ノンちゃん雲にのる』等の創作も行い日本の児童文学普及に貢献した。2008年没。

「2018年 『新しいおとな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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