さかしま (河出文庫 ユ 2-1)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309462219

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    「生産」を至上の価値とする社会に敢然と反旗を翻し、自らの「部屋」に小宇宙を築き上げた主人公デ・ゼッサント。
    澁澤龍彦が最も愛した翻訳が今甦る。

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2010/5/19

    退廃・デカダンス、教養のすごさ、
    ギュスターヴ・モロー賛美。
    一回の官吏が書いたとは信じられん。
    妄想・書物・偏執・神経症。

    あ、終わっちゃった、と言う感じ。

  • 990夜

    ここには、デカダンスの光学、装飾学、精神病理学などに関する百科全書的な網羅があり、生活を期待せぬ生活、不安に自足した魂、想像力と幻覚のあいだを往復運動する精神が不思議な夜の花の開花のごとくに見いだされる、(埴谷雄高)

  • 完全に閉じた世界で、幻想に耽溺するのです。
    デ・ゼッサントのビザールな生涯。

  • デカダンスの聖書ということだが、要するに元祖ひきこもり小説という趣き。
    確かにデカダンを感じさせるんだけど、ヨーロッパのキリスト教事情に明るくないと完全にその思想を理解するのは難しいと思う。
    だから少し置き去りにされた部分があるかも。
    何だか小説というよりも文芸評論的な章もいくつかあったし(それらの作品に興味を湧かせるところは流石だが)。
    でもこういう内省的に沈んでいくタイプの小説は基本的に好きだ。
    それは自分がそういう人間だから(笑)。
    固い文体なんだけどサクサクと読める。
    澁澤龍彦が一番気に入ってる翻訳らしいが、その通りだと思った。

  •  なんともいいがたい。デ・ゼッサントの孤独と趣味に走った日々の話。各章でそれぞれ主題が決まっていて、文学や宝石、花や酒に対する博学がかき鳴らされる。文句なく面白く、ずいずい読み進んでしまった。文句なく面白いのだが、人に薦められるかといえば、微妙。

  • 147

  • 世紀末的退廃の極み。ある意味羨ましい。

  • 章によっては中だるみするところもあるけれどひとつひとつのエピソードがかなり面白い。

  • 幻想文学の傑作か?頽廃文学の最高峰か?はたまたユイスマンスのディレッタンティズムの発露か?

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