わたしは英国王に給仕した (河出文庫 フ 17-1)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464909

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  • 第二次世界大戦をはさむ激動のチェコで、ホテルの給仕人として働いていた少年、のちにホテルオーナーとなった男の半生を描く。激動の時代ゆえに、重い話題もあるが、どこかほら話のテイストがあって、イメージが豊かで、決して重々しくはなく、非現実的なんだけど、面白くて、やがて悲しい。ヴォネガットのいくつかの作品を思い起こしたりもした。特に主人公が手に入れたホテル「石切り場」の描写は、浮世離れした美しさがお気に入りである。

  • 祝文庫化!

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    中欧文学巨匠の奇想天外な語りが炸裂する、悲しくも可笑しいシュールな大傑作。ナチス占領から共産主義へと移行するチェコを舞台に、給仕人から百万長者に出世した主人公の波瀾の人生を描き出す。映画化。
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309464909/

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著者プロフィール

20世紀後半のチェコ文学を代表する作家。
モラヴィア地方の町ブルノに生まれ、ビール醸造所で幼少期を過ごす。
プラハ・カレル大学修了後、いくつもの職業を転々としつつ創作を続けていた。
1963年、短編集『水底の真珠』でデビュー、高い評価を得る。その後も、躍動感あふれる語りが特徴的な作品群で、当代随一の作家と評された。
1968年の「プラハの春」挫折後の「正常化」時代には国内での作品発表ができなくなり、その後部分的な出版が許されるようになるものの、1989年の「ビロード革命」までは多くの作品が地下出版や外国の亡命出版社で刊行された。
代表作に『あまりにも騒がしい孤独』(邦訳:松籟社)、『わたしは英国王に給仕した』(同:河出書房新社)などがある。

「2022年 『十一月の嵐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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