三日月少年漂流記 (長野まゆみEarlyWorks少年万華鏡 1)
- 河出書房新社 (1998年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309621012
感想・レビュー・書評
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初版はケース入り。
表紙を開いた所に手書き原稿が印刷されてる。字が本当に綺麗。
月彦が出てくるから三日月少年漂流記の原稿ではないけど、銀色と黒蜜糖でもなさそう。
ファンタジー
素敵な衣装と魅力的な料理。キンとした寒さ。生ぬるい暑さ。
膝小僧の見える半ズボン、焼却炉、牛乳瓶、ストーブにかけられた薬罐とかもうないだろうし懐かしいと思う世代は減ってくんだろうな。
月光舎と書かれた倉庫から飛行船で飛び立って行く三日月少年達。
水蓮は三日月だと言うけれど、一体どこに行くんだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
んー、、、。この設定、前にも読んだ記憶がある。
同じ話を書き方変えたってかんじ。
夢うつつの世界。 -
何回目かの再読。銅貨と睡蓮、銀色と黒蜜糖の2組の話が一緒に読める素敵な本。「三日月少年漂流記」銅貨と睡蓮が、三日月少年の行方を追う。彼らは飛行船に乗り、月へと帰っていく。「銀色と黒蜜糖」紅玉を失くした銀色。取り返すため、彼らは月彦に柘榴を食べさせる。曖昧になる夢と現実。月彦の夢は、閉じている。
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中編2編、再読。
「銀色と黒蜜糖」の夢とも現実とも定かでない不思議な世界に惹かれる。 -
・収録作品・
詩篇 カレイドスコカフⅠ
三日月少年漂流記
銀色と黒蜜糖 -
文庫持ってるんですが、古本屋で見つけて装丁が可愛かったので衝動買いしたった。パラフィン紙かけよう。
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追加の詩がきれい
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ひさびさに長野初期作品を読み返しました。
やっぱり雰囲気がドツボです。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-944.html -
「彼らは自分たちの棲み家へ帰って行ったのさ。」
「棲み家って、」
「決まっているさ、三日月だよ。」
『天体議会』の銅貨と水蓮。 -
幻想的の一言。なぜか意志を持って動く三日月少年たちも不思議ですが彼らを追いかける少年も不思議です。宵闇の中重力のない世界をふわふわ飛んでいるようです。銀色と黒蜜糖はちょっと怖かった。「ボートは水尾をひいて池百合の間を漂う」という一文がものすごく綺麗で心に残りました。
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前に読んだ『夏至祭』に登場した、銀色と黒蜜糖のお話が読みたくて、この本を購入した。『夏至祭』の2匹より、冷徹なイメージを受けた。『夏至祭』の2匹の方が、それぞれのキャラが立っていたと思う。特に黒蜜糖。『夏至祭』の2匹の方が、好きである。『三日月少年漂流記』の方が先に書かれたのだから、当然かもしれない。綺麗な文章は、相変わらずだ。なんか、ジブリが映画化しそうな雰囲気を持っているなぁ。
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博物館に展示されていた機械人形"三日月少年"が逃げ出した。
二人の少年、睡蓮と銅貨は"三日月少年"を追いかけて家出する。
"三日月少年"が逃げ出した理由とは一体!?
ストーブで温めた牛乳、デパートのアイスクリイム、総菜屋の腸詰肉・・・。
家出中に主人公達が口にする食べ物は、どれも何気ないものなのに、すごく美味しそうでたまりません。
(院生アルバイトスタッフ) -
割と初期の頃の作品なのかな。少年二人組み(切れ者とちょっとどんくさいの)という組み合わせの不思議な物語はキライではない。わざと昔っぽい文体と、近未来のような都市描写。大人不在の少年の世界のような世界観は、独特で、やっぱり長野まゆみはこの世界を描かせると秀逸だと思う。「銀色と黒蜜糖」は記憶しているのとちょっと違った話で、アレンジさらたものか、記憶違いか。猫二匹のもうちょっとあわいかわいい話だったような・・・?
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つめたい気配。霜とか鉱石とか彗星とか、を連想する、ひんやりしたイメージ。
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少年万華鏡は4冊どれも本当にだいすきで、長野作品で一番すきなシリーズです。
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ふしぎわーるど。
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2008.07
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とにかくおいしそうなのはもちろんのこと、
作者独特の世界観が織りなすこの空気が好きすぎる。 -
少年万華鏡そのいち。綺麗ファンタジー。
ちょっと読んだだけでわかる、作者の宮沢賢治好き。 -
頭がよく好奇心が強い少年・水蓮と
くまのぬいぐるみが手放せない少年・銅貨の
博物館からいなくなった自動人形「三日月少年」をさがす旅。
始発電車に乗り込んで学校をさぼるドキドキ感
三日月少年の行方をさがして立ち寄るデパート、ふたりで食べるおひるごはん
望遠鏡、飛行船、ガラスケースの中の人形たち・・
長野まゆみ独特のきれいな世界がひろがっています。
おとなたちの目をくぐっての不思議な旅は読んでいて、
たのしいというよりも、 ついつい惹かれてしまう。まるで旅日記をよんでいるような〜
そんな感じ。 -
再々々……読。
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独特な世界観と、綺麗な文章でとっても読みやすい一冊。
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天体議会の二人が博物館から逃げ出したオートマータ、三日月少年を追う。
列車に乗って都市へ。
辿りついた月光舎。
旅立つ三日月少年。 -
『詩編・ケレイドスカフ』『三日月少年漂流記』『銀色と黒蜜糖』の三編です。
朝、銅貨は水蓮に三日月少年と呼ばれる遠目に見ると普通の少年に見える自動人形が盗まれたという話を聞く。
けれど、水蓮は落ち着いた様子で、三日月少年は盗まれたのではなく、逃亡したのだと言った。
そして、二人で三日月少年を探しに行こうと言うことになり――。
銀色と黒蜜糖が登場する劇を見ていた僕。
けれどいきなり黒蜜糖が舞台を降り、僕の元へ近づいて――。
目を開けると、枕元には柘榴の実が――。
一体どこまでが夢なのか、夢とうつつの境界を彷徨う不思議な物語です。 -
図書館で借りました。
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博物館にあった電池で動く自動人形・三日月少年が消えた。
三日月少年を探して始発電車に乗り込んだ二人の少年の冒険。 -
冒険の中にも長野さんらしい独特な世界観のある、楽しいお話。
子供に読み聞かせるには少しだけ難しい言い回しや古めかしい言葉があるかもしれませんが、それでも十分楽しめると思います。 -
「博物館に展示されていた自動人形【三日月少年】が盗まれた。二人の少年、銅貨と水蓮は三日月少年を探しに不思議な冒険へ――」長野さんの作品で1番好き。
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水蓮&銅貨大好き!三日月少年を追う二人と一緒に物語に引き込まれていきましたよ。わくわくして楽しかったです。
すっきり解りやすく完結するので誰にでもお薦めできます!
私はちょっと物足りない気もしますが。(笑)
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知らない世界へ。
大人じゃない二人が出かけていく。
きっと、何か特別なものがみつかると期待して。