反抗と自由

  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314004053

作品紹介・あらすじ

真に人間的な社会の創造を生涯追求したフロムが説く、順応主義への反抗と、社会の"狂気"への批判的態度の必要性とは。1980年の死の直前まで、フロムによって集められたエッセイ集。9篇は、以前に本や雑誌に発表されたものだが、一緒にまとめられたのは初めて。

感想・レビュー・書評

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  • E・フロムのエッセイ集。ざっくりななめ読み。
    第二次世界大戦を跨ぎ、ヒトラー率いるナチスによる大量虐殺は歴史の偶然によって起こされたものではなく、権力に反抗することが出来ず、逆に服従が美徳とされる雰囲気の中、必然的に起きてしまったことである。
    アイヒマンは組織人間の象徴であり、我々の中にもアイヒマンは存在している。
    マルクス主義色が強めの一冊。

  • カミュを読んだらお勧めで出て来たので購読。精神分析学者だと思っていたら、社会学や政治経済学の話も豊富で驚いた。「反抗する意欲や能力を失ってしまったら未来と文明は終わる」「人は望むことを何でもできるが、それはできることしか望まないからだ」「無意識に単なる消費者になり人生の意味を見失う」

  • 経済・歴史・思想 さまざまな方面への考察が書かれている。新版が発行されてないってことは、あまり需要がないのだろう

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著者プロフィール

ドイツの社会心理学者、精神分析家。1900年、フランクフルト生まれ。ユダヤ教正教派の両親のもとに育ち、ハイデルベルク大学で社会学、心理学、哲学を学ぶ。ナチスが政権を掌握した後、スイス・ジュネーブに移り、1934年にはアメリカへ移住。1941年に発表した代表作『自由からの逃走』は、いまや社会学の古典として長く読まれ続けている。その後も『愛するということ』(1956年)、『悪について』(1964年)などを次々と刊行する。1980年、80歳の誕生日を目前にスイス・ムラルトの自宅で死去。

「2022年 『今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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