経済は感情で動く : はじめての行動経済学

  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314010474

感想・レビュー・書評

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  • 314.エラーを減らすためにエラーを認めるということは、この世の生き物が持たない認知能力を持っているつもりにならないで、自分の限界を正直に認めるということだ。

  • 役に立たない経済理論よりは、よほど身近で役立つ行動経済学。人間はどんな気持ちで経済活動を行うかを明解に。
    かならずしも当たっていない面もあるが、自分がお金を使う時の心理的ブレーキをかけるのにも役立ちそう。

  • 高校の政治経済や、農学部のミクロ経済学で学んだ経済学では、大雑把にいうと合理的な人間を仮定して経済理論を確立していた。

    ただし、当然のことだけど経済はそんな合理的な人間によって成立しているわけではない。
    感情があるために合理的ではない判断をする人間に着目して、人間の取る行動の傾向を明らかにしようとする行動経済学という分野が発生した。
    そんな経済学なので、古くからある経済学とは少し毛色が違う感じがする。
    行動経済学が注目されるきっかけになったのは、心理学者のダニエル・カーネマンが2002年に心理学的研究を経済学に導入した業績でノーベル経済学賞を受賞したことであることからもそう思える。

    本書はそんな行動経済学の入門書である。
    翻訳に難があってわかりにくい部分もあるけど、基本的には平易な文章なので行動経済学の雰囲気を知るには十分な気がした。

    本書を読むまで知らなかったのだけど、神経経済学なんてものも出てきているそうだ。
    人が判断や選択をする際に活動する脳の部位を調べて、合理的な判断なのか、感情的な判断なのかを明らかにしたり、その知見やこれまでの経済学の知見を組み合わせて経済学を考えるらしい。
    行動経済学もなんだか統計学とかを雑ぜた経済学の感じがしたけど、神経経済学は更に色んな学問を取り入れてて経済学は切り口が増えてこれからますます面白くなりそうだ。

  • プロスペクト理論と絶対点ではなく参照点を基準にした判断をするヒューリスティック理論。
    なるほどー。

  • 取っつきにくい経済学の教科書ではなく、経済活動について認知・行動・神経学をベースに解説した面白本といった印象。
    人間がいかに直感的、感情的に判断しているか、数多くの事例から学ばせてくれる良書。

  • 行動経済学の本は何冊目か、ですが、こちらも私たちの日々の「非経済的な」行動を非常に面白く紐解いてくれます。

    他の行動経済学の本と似た話は多々ありますが、本書は経済学の基本用語について説明があり、わかりやすいと思いました。あと、著者自身の経験よりも、サッカーやレストランでの選択など、イタリアっぽい事例がちょっと多いなと思います。
    副題の通り、「はじめての行動経済学」にいいんだろうと感じました。

  • 脳科学や心理学が経済学と結びついて新たな経済行動がわかるようになったみたいに、広告コミュニケーションを考える上でも、無駄になる勉強ってきっとないんだろうな。
    自分が騙す方ではなく騙される方に立つ場合は、きちんと自分の脳の特性を踏まえた上で、改めて情報を確認しなきゃいけないわけだけど、これって凄く難しいよね。

  • おもしろい。
    人間は 合理的な思考をしながら 行動は非合理的なのだ。

    質問があって それに対する答を 
    統計的に 処理する。
    そこから、人間の 摩訶不思議な 行動が
    浮き彫りになる。

    これが、経済学とは 思えないのであるが、
    個々の行動を 経済学的に 見つめることが
    なによりも、重要なんでしょうね。

    とにかく、不思議なほど 
    目先のことを考えているのだ。

    その中に、実にいくつかの重要な法則があることに
    おどろくばかりだ。
    その法則を 十分に理解することで
    営業という分野が おおきな変化を見せるかもしれない。 

  • <目次>
    パート1 日常のなかの非合理
    パート2 自分自身を知れ
    パート3 判断するのは感情か理性か
    おしまいに
    <内容>
    横須賀市図書館。行動経済学の本。訳段階でかなり編集の手が入ってます。
    思ったよりも心理学や脳科学の内容が多く、経済学との結びつきを感じられなかった…

  • それなり。もう一回読もう。

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