バレット博士の脳科学教室 7½章

  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314011839

感想・レビュー・書評

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  • 本書のまとめは、著者のあとがきを読むのがわかりやすい。各章ごとに非常に簡潔に述べられている。結果だけ知りたければここだけ読めば良いくらい。
    本書では、爬虫類脳と理性脳の対立という説を真っ向から否定している。この主張が本当かどうかはエビデンスまで読んでいないのでは自分にはわからないが、初めて聞いた説だったので衝撃的だった。

  • 無知なもので、衝撃的なないようでした。脳は予測を行なっている、予測は日々の行動や人の対話で変えられる。情報はシナプス感で圧縮される。すごい内容だった

  • 1つの考えに固執しているような感じで、あまり好きではなかった。

  • 脳科学の本を読むと、おもしろいとわからないがねじねじと縄のように合わさってトグロを巻いて溜まっていく。その縄状態がおもしろくて、脳科学の本には手が出てしまう。

    記憶は蓄えられているわけではなく、再構築されているもので、同じ出来事を思い出す時でも、その都度異なった一連のニューロンによって組み立てられる…って、なんだか、ああ…と思った。再構築だから、記憶の中で感情が一番強く甦るのかな、と。
    脳は考えるためにあるのではないということや他人の脳と協調しているということもおもしろかった。
    生物って、不思議。


  • 本書に書いてあることを押さえてない「脳科学」は今後無視していいかな。
    例えば「本能→情動→理性」の三位一体脳は間違いである、とか。脳の役割は、エネルギーや体内の物質のバランスを生き延びるために配分する「身体予算」の管理だ、とか。脳のネットワーク(文字通り)は常に変化している、とか。ヒトの脳は外からの感覚の刺激によって配線され、その仕組みは予め決まってるけど配線の具合により多様なのだ、とか。脳は予測をし、行動の準備をするのだとか。圧縮の能力=抽象によって脳は「社会的現実」を生み出す、とか。

  • 脳科学の入門、として平易な文体で実にわかりやすく書かれている。にも関わらず、わたしにはするりと理解することは難しく、わかりにくい部分は音読した。音読をすればより文体が平易だということは沁みたし、最近はオーディブル慣れしているので、目と耳のダブルの感覚器官を使用しているのだから、より理解がしやすくなった…はず。

    でも、何回も読んだ方がいいな。

    今回書き留めておくことは、
    ・<気分>は自分の身体予算の帳尻があっているか、赤字なのかを示唆してくれる。



    情動はこうしてつくられる、も読んでみる。

  • 脳は身体予算を管理するために進化…

  • 大脳皮質が後から出来た新しい脳で、理性をつかさどるというのは誤り、脳は区分されていないというのがどうやら最新の理論らしい。まずは、その事に大変驚かされた。
    脳は外界からの情報に無意識に反応し、それを感知して後付けでその反応の理由づけを行なっていると言う所は知っていたが、予測を行っていると言うことはあまり認識していなかった。言われてみれば納得ではある。

  • 最新の脳科学入門書

    学校で習った「三位一体脳説」を今も信じていたので、おおっと!とショッキングな入りでしたが、

    ・脳は考えるため(だけ)にあるのではない、「身体予算」を管理するために進化してきたのだ。
    ・脳の「三位一体説」は誤りで、脳は「ネットワーク」である
    ・ネットワークの配線は重要。だから乳幼児期の養育環境は重要!
    ・脳は<予測>する器官である。・・・という特徴をいい方向に生かせるようにするべし。
    ・脳は他人の脳とも協調する。お互いの「身体予算口座」から引き出しすぎないようにしないといけないし、願わくば預入れができるくらいにしたい。そのためにも「言葉」は大切に。。。
    ・脳は「現実」を生み出している・・・

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著者プロフィール

【著者】リサ・フェルドマン・バレット(Lisa Feldman Barrett)  
米・ノースイースタン大学心理学部特別教授、ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院研究員。心理学と神経科学の両面から情動を研究しており、その成果は米国議会やFBI、米国立がん研究所などでも活用されている。2007 年に米国立衛生研究所の所長パイオニア・アワード、2018 年に米国芸術科学アカデミー選出、2019 年には神経科学部門のグッゲンハイム・フェローなど、受賞歴多数。

「2021年 『バレット博士の脳科学教室 7 1/2章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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