回避性愛着障害 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037758

感想・レビュー・書評

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  • 心あたりがありすぎて辛い

  • 本の帯の内容に思い当たる節がありすぎたので思わず購入。

    中身はいろんな回避型の人のエピソードが。山頭火なんかはすごく印象的。
    でも、結局回避をなんとかするには自分で、なんとかするしかないのかな。

    一人で勝手に助かるしかないということですね。

    回避型の人を見守るひとは腫れ物に触るくらいでちょうどいいというのはなかなか印象的でした。

  • 新刊が出ると、つい買ってしまう書き手さんなんですが、最近はマンネリですね。
    タイトルが違うだけで、内容は同じに思えます。最近は「愛着障害」がブームなの?
    この内容で「発達障害」「パーソナリティ障害」といってもいいような、
    差別化区別化がどこにあるのか、よくわかりません。

    この方は今後どこに向かっていくんでしょうか。
    愛着障害をきわめるんですかね。

  • 私は回避型ではなく、不安型だからと思い、気楽に読み始めたのですが、あらあら。他人事としてはとても読めない本でした。最終章で、人生に主体性を取り戻すという文言がありました。はっとしました。そして、知人が回避型を克服しているのですが、やはり自分から面倒事に飛び込んでいく、行動が先、攻めの姿勢の生き方をされています。回避型とか不安型とか関係なく、自分の人生には積極的に飛び込む勇気を持ちたいと思いました。最終章、とても感動しました。

  • どんなに政府が社会に少子化対策を打っても、人間の種自体がすでに変わってしまっているからそれでは意味がない事が根拠もハッキリ書かれて分かりやすかった。なるほど!の一言に尽きる。
    誰が悪い、何が悪いじゃなくて、これも人類の進化の一つなのかぁ。昔の考えではやっていけない。すごく勉強になった興味深い本。

  • 何か救いを求めてこの本を手に取ったが、私自身にはあまり響かなかった。
    けど、色々な人の事例がたくさん挙げられていて、回避性愛着障害の原因やその表れ方を知るにはとても良かった。

  • 978-4-334-03775-8
    0211\840E.一般・新書・心理学

    回避性愛着障害
    絆が希薄な人たち

    2013年12月20日 初版1刷発行

    著者:岡田尊司(おかだ たかし)
    発行所:株式会社光文社
    --------------------
    著者さんについて
    1960年香川県生まれ 
    精神科医・作家・岡田クリニック医院長(枚方市)山形大学客員教授
    京都大学医学部卒・同大学院高次脳科学講座神経性物学教室などにて研究に従事
    著作:愛着障害/ストレスと適応障害/母という病
    マインドコントロール/愛着崩壊 等
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    カバー袖より
    我々は、日々の対人関係や家族との生活、性生活や子育てといった親密さを前提とする関係において、ストレスや困難を抱えやすくなっている。
    結婚率や出生率の低下は、主に経済問題の側面から論じられてることが多いのだが、実際には、今よりはるかに貧しい、食うや食わずの時代でも、高い結婚率と出生率を維持してきた。
    餓死ラインぎりぎりで暮らしていても、家庭を持ち、子どもを作り続けてきたのである。
    所が、今では、多くの人が、自分一人で過ごす時間や自分のために使うお金を削ってまで、家族を持ちたいとは思わなくなっている。
    それは経済問題とは別のところに原因がある。そこには愛着が希薄になり、回避型愛着が浸透していることが関わっている。我々の身には、人間から別の「種」へと分枝しているといえるほどの、生物学的変化が生じているのである。
    -------------------------
    はじめに
     1 新たな「種」の誕生!?
     2 回避型愛着障害と養育要因
     3 社会の脱愛着化と回避型
        近代化、過密化、情報化がもたらしたもの
     4 回避型の愛情と性生活
     5 回避型の職業生活と人生
     6 回避の克服
     7 愛着を修復する
    おわりに
    愛着スタイル診断テスト
    主な参考文献
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    愛着スタイル診断テストがありました。
    「愛着」というものに疑問を持ったことはありません。
    たいていの人がたぶん、自分がスタンダートだと思っているだろうし、多少の凸凹な部分があって、「普通」という枠に入ると思ってました。
    自分は普通なんでしょうか?
    カバー袖を見て、経済的理由だけではないだろうけど、餓死ギリギリラインでも~ってのは関係あるのかなぁ?
    死刑宣告を受けた人で、子どものない人は生きた証なのか、爪が剥げても壁をかきむしる人が居ると聞いたことがあるし、女性が子どもを産む(家庭を持っても、持たなくても)のは望んで産む場合だけではないだろうし。
    著者さんは東京大学の哲学科に在籍経験有の人なので心(精神的な事柄)と脳みそのしくみと両面からアプローチがあるのかな?
    楽しみです。
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    2013年に書かれたものですが、チョイチョイ首をかしげたくなるところがありました。(素人には理解が難しいだけなんだろうけども)
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    回避性愛着障害と呼ばれるものが有り、その原因は本人ではなく、2歳までの養育歴によるものが大きい。
    本人による回復(愛着障害を克服?)する方法もある。
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    自分がそれにあたるかどうかは、専門的な診断を受けていないが、(仮に)回避性愛着障害で自身が困っているなら回復のための方法を試してみたらいいと思う。
    個人として、絆は(親とか友達とか)薄いとは感じるが、何事にもデメリットだけではないので、直接的に得るものは無かった。
    世の中にはこのような事で、困っている人もいるんだな。自分とは違う絆の濃さをスタンダードに思う人もいるんだな。と言う事がわかった。
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    愛着はともかく、自分以外の誰かと何らかの方法でつながっている必要はあると感じる。社会とか、地域とか、趣味とか‥。

    愛着が薄いことが悪いことなのかしら?

    自分が誰かに愛着を持たなくても、誰かの役に立てるようなら(安全基地とは言えないまでも、止り木程度でも充分な気はする)それはかかわりを持つことになるし、己が身にとっても価値あることだと思うなぁ。

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    シゾイド的-スキゾイド(シゾイド)パーソナリティ障害の人の特徴 他者への関心が薄く、表情が乏しい
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    https://gentosha-go.com/ud/authors/5f72d754776561885c000000
    2022年4月27日づけの記事
    富裕層向け資産防衛メディア より
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    いまさらですが、これはどうやらシリーズもののうちの一つのようです。
    ① 愛着障害~子供時代を引きずる人々
    ②回避性愛着障害 絆が希薄な人たち
    ③愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で人は変われる
    ④死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威
    いずれも光文社新書
    --------------
    これらはいずれも新書で学術書ではないので、「ふぅ~ん」と読んで終わりです。ちなみに文中にある、アカゲザルのハードマザー、ソフトマザーの実験はアメリカで1958年に報告されたものです。それ以後、類似のエビデンスにつながるものは無いのかしら?

    読んでいて辛く感じた人は心当たりがあるのだろうけど、「障害」と名前がつくんで、その障害を克服して何がどうなればいいのだろう?
    過去と他人は変えられない。自分の心には嘘はつけない。命には限りがある。
    さて、自分はどうしましょうか‥?

    P286 人はいずれ死ぬ。逃げ続けたところで、最後には死が追いついてきて、あなたを飲み込む。自らを棺に閉じこめてしまわずとも、いつか死がやってきて棺に居れらえることになる。最後はみんな同じだ。死ねば燃やされて灰になる。逃げたところで、王にもならない。それは選ぶことができない。つまり、最後は破滅と絶望で終わる。結果だけを問題にすれば、全員が敗北して終わるのだ。どんなチャレンジも、結果という観点から見れば、最後は失敗だ。それは動かしがたい。---
    ここら辺も自分にはわからない部分です。

  • 一作目でざっくりとした概要があったが、二作目では回避型愛着障害にフォーカスしていく

    こちらも著名人の過去を例にしつつ後半では克服と修正に少し触れる

    が、こちらもなかなか

  • 493-O
    閲覧新書

  • 納得する部分はあるものの、回避型がすべての元凶で"回避型の人間は欠陥者"と徹底的に貶すような書きぶりに気分が悪くなった。
    それに、昔の日本が安定型を育てるような社会であったのか疑問。

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著者プロフィール

岡田尊司(おかだ・たかし)
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。京都医療少年院勤務などを経て、2013年より岡田クリニック(大阪府枚方市)院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害、愛着障害を専門とし、治療とケアの最前線で現代人の心の問題に向き合う。著書『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『愛着障害』『愛着障害の克服』(いずれも光文社新書)、『愛着アプローチ』(角川選書)、『母という病』(ポプラ新書)、『母親を失うということ』(光文社)など多数。

「2022年 『病める母親とその子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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